新聞やTVでよく扱われる『ブラック企業』とは何か

長時間労働やパワハラなどの問題でよく話題に上る『ブラック企業』。
今回は、ブラック企業と言われる会社の実態についてご説明します!


building1



通常では考えられない過酷な労働を強いる企業

ブラック企業とは、入社を勧められない過酷な労働搾取企業のことを指します。ここでは労働法やその他の法令に抵触するような労働を意図的に従業員に強いたり、パワハラやセクハラが横行していたりします。

また、『企業』という言葉が使われてはいますが、実際の企業のほかに病院や官公庁、学校法人などの法人もまとめてこの名称が使われています。

ブラック企業の特徴は主に3つあります。まずは、トップが組織的に責任逃れをするような企業。そして、平社員やアルバイトなどの末端の従業員の待遇を軽視している企業。最後に消費者や地域への貢献度が低い企業です。



black


   
この言葉の由来ははっきりと分かってはいませんが、2008年に書籍『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』が出版されたことで、この言葉が多くの人に広まったと考えられます。


ブラック企業はどのようなことが問題なのか?

それでは、ブラック企業が抱える問題点について、少し挙げていきます。まずは、経営者や上層部などに起因する問題についてです。
■権限だけは大きいのに、責任の自覚がない。
■独裁的経営や同族経営などの原因により、成り行き任せや法を無視した経営をしている。
■パワハラやセクハラを黙認、正当化している。
■『名ばかり管理職』などの一部の現場の責任者が、権限に比べて大きすぎる責任を負わされる。

また、組織の体質による問題点としては、以下のようなものが挙げられます。
■労働組合が存在しない。
■仕事とプライベートの区別がない。
■監査役が機能していない。

また、ニュースなどで大きく取り上げられるのは給与や待遇の問題です。
■ノルマが大きく、達成できないと罰金を取られる。
■サービス残業を強いられる。
■円満に退職できない。

このように、ブラック企業では従業員を人間として扱わないような、過酷な労働が行われているのです。


Sponsored Links



調べればわかる!ブラック企業の見分け方

それでは、今ちょうど就職や転職を考えている方にブラック企業家そうでないかを見分ける簡単な方法をお伝えします。

チェック項目は3つあり、『離職率』・『平均勤続年数』・『社員の待遇』です。
離職率が高かったり平均勤続年数が短かったりする場合、その企業は従業員を使い捨てにしている可能性が高いです。

また、社員の待遇が悪すぎる会社も避けたほうが無難です。
過酷な労働やパワハラによって精神を病んだり、自殺したりという悲しいニュースもよく目にします。

この問題について、厚生労働省は2013年9月より実態調査を始め、悪質な企業に対しては公表する方針を固めました。





スポンサードリンク





こんな記事もあります