中央アジアの国キルギスで今も続く風習 誘拐婚とは?

キルギスで今でも行われている誘拐婚とは?

今まで、耳にしたことのなかった「誘拐婚」という言葉。
いったいどのようなことなのでしょうか。

「誘拐婚」とは、中央アジアの国キルギスで今でも続く慣習で、女性を連れ去って強引に結婚させるという結婚形態の1つです。

この誘拐婚、男性が結婚したいと思っている相手の女性を誘拐して、家に連れて行き処女を喪失させたり、処女を喪失したと周囲に思わせることで、結果的に結婚に持ち込むということです。

このようなことが行われる背景として、キルギスでは処女であることが婚姻の際に重要視されることで、周囲に処女を喪失したと思われると、その女性は他で結婚をすることが難しくなってしまうという事実があるからでしょう。


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なぜこのような誘拐婚がおこなわれてしまうのでしょうか?

その理由はいくつかあります。
ひとつには、貧困があげられます。天然資源に恵まれないキルギスの経済は、決して安定したものとはいえません。約40%の貧困率を抱え、国際的経済支援から脱却できない状況が続いているのです。

普通に求婚をして、お互いが同意して、結婚式を挙げるといった正当な結婚の形だと、結婚にお金がかかってしまうので、貧しい人は結婚にお金をかけることが出来ないわけです。
誘拐婚という形で事実婚をしてしまうことで、結婚にお金をかけないことを考えるのではないでしょうか。

また、女性の権利の低さも原因のひとつとして挙げられます。
誘拐婚が行われている地域では、女性に求められることは性的、社会的役割である子供を出産して育てることと、夫への服従と考えられています。

女性の地位が男性に比べると、極端に低いのですね。
女性の権利を考えないことで、このような誘拐婚という慣習が続いてしまうのです。

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この誘拐婚はどのように実行されるのでしょうか。

実は、白昼に堂々と行われているのです。
運搬手段は専ら自動車。笑顔を貫き通して、無防備に街を歩くうら若き少女を数人の男が取り囲み、一瞬にして担ぎ上げた挙げ句に車に運び込みます。

当然ながら突然の出来事に少女は泣きじゃくります。男の家族が住まう家へと連行され、そこでスカーフを頭に巻かれることを受け入れた時点で婚姻が成立するというわけです。

日本には存在しない誘拐婚という結婚形態をしって驚きました。
現代の日本では、結婚をしない生き方を選ぶ人も増えていてそれぞれの形で幸せを手に入れることができるので、このようなことは考えられません。






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