初夏の風物詩「ほおずき市」と「朝顔市」
7月上旬は、ナス科の「ほおずき」や
ヒルガオ科の「アサガオ」のシーズンです。
全国各地で「ほおずき市」や「朝顔市」が開かれます。
これら2つの植物についての概要をお伝えしながら
多くの方に知られている浅草寺のほおずき市や
入谷の朝顔市についてご紹介します。
また、ほおずき市と朝顔市が同時に楽しめる
文京区の朝顔ほおずき市についても触れたいと思います。
浅草のほおずき市は特に人気!
「ほおずき」とは、ナス科ホオズキ属の多年草です。主に観賞用や食用として栽培されていますが
野生のものも存在します。
平安時代から、ほおずきを薬用として使われていましたが
江戸時代になると特に多用されるようになりました。
また、七夕やお盆には庭先や仏壇に飾られます。
ほおずきは淡い黄色の花を6月~7月に咲かせるのが特徴で
この時期に合わせて日本各地で「ほおずき市」が開催されます。
その中でも特に有名なのが、毎年7月9日、10日に
東京・浅草の浅草寺で行われるもので
60万人に上る人出があります。
この2日間には、境内に約120軒のほおずきの露店が出現します。
そして、この日に参拝すると46000日分のご利益を得ることができる
とされていて、多くの参拝者が集まります。
また、この2日間に限り、黄色の掛け紙の祈祷札「黄札」や
「雷除札」が特別に授与されます。
アサガオは園芸植物として盛ん頻主改良された
ほおずき市と同じ時期に「朝顔市」も各地で催されます。
「アサガオ」とは、ヒルガオ科サツマイモ属の1年生植物で
日本で最も発達した園芸植物であるとされています。
奈良時代の末期に遣唐使の一行によって中国からもたらされた説。
朝鮮の百済から持ち込まれた説。
などがありますが詳しいことは明らかになっていません。
伝来した当初は下剤などの薬用として栽培されていましたが
その後観賞用として品種改良が進みました。
現在では小学校の授業で栽培することも多く
たくさんの人にとって親しみのある植物となっています。
朝顔市で有名なものとしては
東京の真源寺で行われる入谷朝顔市が挙げられます。
これは、明治時代に入ってから盛んになった催しものであり
例年7月6~8日に真源寺と付近の商店街で開催されています。
ほおずきと朝顔を同時に楽しめるところも…
さて、ほおずき市と朝顔市は時期が同じであることから両方を同時に開催する場合もあります。
その中でも有名なのが、「文京朝顔ほおずき市」です。
これは、7月19日、20日に開催される市で
朝顔市は文京区小石川の伝通院
ほおずき市は同じく文京区小石川の源覚寺で行われます。
このほかにも模擬店や物産展、コンサートなどが行われます。
ちなみにお値段は、朝顔1鉢1800円、ほおずき1鉢2000円ほどです。
ほうずき市や朝顔市は、夏の始まりを告げる行事として
多くの方から愛されています。
浅草、入谷、文京についてご紹介しましたが
東京だけでなく全国各地でこのようなイベントは行われます。
興味がある方は、地元のタウン誌や新聞などでチェックして
ぜひお出かけくださいね!