暑中見舞いの書き方 目上の方等スタンダードな例文
暑中見舞いとは、暑い夏の時期に相手の健康を気遣ったり
自分の近況を報告したりするために出す挨拶状です。
暑中見舞いの時期はちょうどお中元の時期と重なることから
お中元の礼状として出す方も多いようです。
親しい間柄や子供同士であればあまり構成に気を配る必要はありませんが
目上の方に対してはそういう訳にはいきません。
ここでは、暑中見舞いの基本的な構成についてご紹介していきます。
暑中見舞いは立秋までに出すのがマナー
7月初旬の梅雨明けごろから8月7日ごろ立秋までの間に出す「暑中見舞い」。
お中元の礼状として送ったり、引越や結婚などの
報告を兼ねて送ったりするケースも多いです。
また、学生の場合は夏休み中に会えない友人や
先生宛てに送るということも多いです。
私が小学生のときはクラスメイトの誰かが誕生日の場合
担任の先生が黒板にお祝いの言葉を書いていました。
しかし、夏休み中に誕生日を迎える生徒については
直接お祝いができないため
バースデーカードを兼ねた暑中見舞いを送っていました。
親しい友人や子供同士で暑中見舞いを送る場合は
夏休みの旅行の様子を写真付きで伝えたり
絵手紙でスイカや風鈴などの涼しげなモチーフを
書いたりするのも良いでしょう。
ただし目上の方に対しては
基本に沿った構成で送るほうが無難だと言えます。
かしこまった暑中見舞いの基本構成とは?
まずは、スタンダードな暑中見舞いの書き方についてご紹介します。基本的な構成としては、次の(1)~(5)となります。
そして、段落の書き出しは1文字下げて書くようにします。
■・(1)暑中見舞いの挨拶
冒頭に、やや大きく「暑中お見舞い申し上げます」
という言葉を書きます。
■・(2)時候の挨拶
ハガキを出す時期にふさわしい時候の挨拶を入れます。
例えば、
「毎日暑い日が続いておりますが
皆様お元気でお過ごしでしょうか」などが適切です。
■・(3)書き手の近況報告
「習い事を始めた」とか、「孫が生まれた」などの近況を
なるべく具体的に書きます。
■・(4)相手の体調を気遣う言葉
1年の中でもっとも暑さが厳しいときですので
相手の体調を気遣う言葉は必ず入れるようにします。
■・(5)日付
具体的な日付ではなく
「平成○○年 盛夏」などと書くようにします。
基本的な書き方は、このようになります。
また、暑中見舞いは送る時期が大切ですので
仮に立秋を過ぎてしまった場合は
「残暑見舞い」として送るようにします。
お中元の礼状は、基本を少しアレンジすればOK
さて、お中元の礼状として暑中見舞いを送る方も多いようですのでその場合の文例についてもご紹介したいと思います。
基本的には先ほどと同じ構成でかまいませんが
【1】■・(3)の部分にお中元のお礼を書くようにします。
【2】文末には「お礼まで」などの言葉を加えます。
それでは、この2点について詳しく見ていきましょう。
【1】1つめは、お中元のお礼についてです。
「結構なお品をお送りいただき
ありがとうございました」などが良いでしょう。
また
「甘い物が大好きなので、家族全員で喜んでおります」
などと、送られたものについて具体的に書くこともできます。
【2】そして2つめは、■・(4)と■・(5)の間に入れます。
「お礼まで」、「お礼のみで」などの言葉は無難です。
「取り急ぎお礼のみ」や「まずはお礼のみ」といった表現だと
先方に「ほかにも何かあるのでは?」と思われる可能性があるので
言葉のチョイスには注意が必要となります。
暑中見舞いの構成は、基本的にはこのようになります。
しかし、例文そのままだと味気ない感じがしてしまうので
手紙のマナーは守りつつも「自分の言葉」で書くように心がけましょう。