矢田寺のあじさい2014年の見頃はいつ?開花状況は?
あじさいの花を見ると、どこかほっとしませんか?
なぜでしょう。
それはあじさいを見るときは、にぎやかな公園よりは
しずかなお寺の確率が多いからかもしれません。
お寺に行くと、気持ちが穏やかになってきますよね。
奈良県金剛山寺矢田寺のあじさいは2万株以上もあるそうです。
このお寺はあじさい寺であると同時に、お地蔵さまの発祥の地なのです!
金剛山寺矢田寺
大阪から約1時間。奈良県大和郡山市につきました。
近鉄郡山駅もしくはJRの大和小泉駅が最寄り駅です。
あじさいの季節には、近鉄郡山駅、JR法隆寺駅からも
臨時バスが出ているそうです。
(上記のJR大和小泉駅からは臨時バスは出ていないそうです。)
郡山は城下町、その西に見える矢田丘陵の中腹に、矢田寺はあります。
お地蔵さま発祥の地
矢田寺は「矢田のお地蔵さん」で親しまれています。ここには日本最古の延命地蔵菩薩が安置されています。
それは今から1300年以上も前のこと。
天武天皇がこの山に登ったことから始まります。
お地蔵さまは、もともとはインドの
「大地の神様」
「地上に存在する生命あるもののすべてを養ってくださる」
という意味を持っていて
その使命は、分身して衆生を救済することです。
あちこちに分身されたお地蔵さまは
今日も私たちのそばにいて見守ってくれているのです。
矢田寺のお地蔵さまの姿は、右手の親指と人差し指を結んでいます。
ほかの多くは、右手は杖、左は如意宝珠をもっている姿なので
この独特のスタイルは「矢田型地蔵」と呼ばれています。
あじさい
お地蔵さまが手に持っている宝珠の玉はあじさいの丸い花の形と同じです。
それにちなんだこともあり
昭和40年ごろからあじさいを植え始められたということです。
あじさいそのものは、万葉集にも詠われるほど昔からある
日本特有の花で、梅雨どき、花の色をさまざまに変えつつ咲く様子は
「諸行無常」を思いおこします。
本堂の隣にはあじさい園があり、5月中旬からツルアジサイが咲き始めます。
約60種1万株もの花が植えられています。
出典 矢田寺 http://www.yatadera.or.jp/ajisai.html
あじさい園の様子
参道の両側にはびっしりとあじさいが咲きそろっていて圧巻のひと言です。また多種の花があるので、まるで図鑑をみているような楽しさもあります。
残念なのは人の多さ。
混雑具合です。
ただこればかりは仕方がありませんね。
写真撮影等はあきらめ、目にしっかり焼き付けることをおすすめします。
○・あじさい園の開園は6月1日~7月10日
○・入山料は大人400円小学生200円
雨に打たれて花が痛んだり散ったりという心配はなく
むしろより美しさを増すあじさい。
ここは関西都市部より1週間から10日ほど花の時期が遅いので
長い間花の季節を楽しめます。
花それぞれがまるでお地蔵さまに話しかけるかのように咲いていて
それに応えるかのようにお地蔵さまも微笑んでいる様子。
見ているこちらまでにっこりしてしまいます。
優しい気持ちになること間違いないですね!
穴場?? 御影堂と八十八ヶ所めぐり
さて、矢田寺にはほかにもおすすめがあります。本堂裏山には「矢田寺八十八ヶ所霊場」という、四国霊場の各寺の
本尊様と弘法大師様を石仏で表し巡拝できるコースがあるのです。
つまり、四国八十八ヶ所めぐりのミニチュア版が
ここで楽しめるということです。
裏山は長年手入れがされてなく、荒れていたそうですが
地元の保存会やお寺の方による手入れ、伐採等が行われ
とても歩きやすくなっています。
1周は約4.5キロ。眼下には奈良盆地がひろがります。
また本堂裏手にある御影堂にもあじさいはいくつか咲いています。
その数こそ少ないですが、その分人も少ない!
ここで、しばしの静寂を楽しむのもありだと思います!
ぜひ足を運んでみてくださいね!