半夏生の意味とは?2014年はいつ?たこやうどんを食べるのはなぜ?

6月下旬から7月にかけて、スーパーのチラシなどで
半夏生にはタコを食べよう!」といったキャッチコピーを
見たことはありませんか?

半夏生は農家にとっては大切な節目であり
この日までに田植えを終わらせると良いとされています。

そして、地域によっていろいろな風習があります。
中でも有名なのが前述したタコです。

そのほかには焼き鯖やうどんなど、バラエティーに富んでいます。
ここでは、半夏生やそれにまつわる風習
すぐにできるタコのレシピについてご紹介します。

Sponsored Links

農家にとって大事な節目の日

「半夏生(はんげしょう)」とは、季節の移り変わりを表す
「雑節(ざっせつ)」と呼ばれるものの1つです。

「半夏」は「烏柄勺」(からすびしゃく)という薬草のことで
この薬草が生えるころとも言われ

karasubisyaku
半夏(カラスビシャク)出典 花のかんばせ
http://akitat.seesaa.net/article/118864836.html



一説にはハンゲショウ(カタシログサ)という
草の葉が半分白くなるころとも言われています。

hangesyou
ハンゲショウ(カタシログサ)


かつては、夏至(げし)から数えて11日目としていましたが
現在では数え方が変わり、毎年7月2日ごろにあたります。
ちなみに、2014年の半夏生は7月2日となります。

さて、古くからこの半夏生は農家にとって大事な節目の日でした。
「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」ということわざがあり
夏至から半夏生に入るまでに田植えを済ませると良いとされていました。
そして、半夏生から5日間は休みとする地方もあります。

この日は天から毒気が降ると言われ、井戸にふたをして毒気を防いだり
この日に採った野菜を食べてはいけないとされたりしました。

また、三重県の熊野地方や志摩地方の沿岸部などでは
「ハンゲ」という妖怪が徘徊するとされ
この時期の農作業に対する戒めとなっています。
田植えで疲れた体を休めるための昔の人の知恵だったのでしょう。


地域によって異なるが「タコを食べる風習」が有名

さて、半夏生には地方によって様々な風習があります。
特に関西地方に伝わる「タコを食べる」という風習が
最近では全国的に知られてきています。

これは、作物がタコの足のように
しっかりと根を張ることを願うものです。

最近ではスーパーのチラシなどでも
こういったキャッチコピーを目にする機会が増えました。

実際に、タコには疲労回復効果のあるタウリンが豊富に含まれているため
農作業で疲れた体に効果的な食べ物だと言えます。

このほかの風習としては、奈良県の香芝市周辺や大阪府の南河内地方などで
「はげっしょ」と呼ばれる玄米の餅を作って食べるというものがあります。

また、香川県の讃岐の農村においてはうどんを食べる習慣があり
1980年に香川県製麺事業協同組合が7月2日を
「うどんの日」に制定しています。

また、福井県大野市では江戸時代に藩主が焼き鯖を振舞ったという
逸話があり、現在も半夏生に焼き鯖を食べています。

namatako

半夏生に食べたい!すぐできるタコの酢の物

最後に、半夏生にぴったりの、タコを使った酢の物のレシピをご紹介します。
具材や調味料を和えるだけなので、時間がなくても作れます。 

 【材料
  ○・きゅうり 2本
  ○・戻したわかめ 30~40g
  ○・生食用タコ 100g

  ○・しょうが 少々
  ○・かつおだし 大さじ4
  ○・酢 大さじ2
  ○・薄口しょうゆ 小さじ2
  ○・みりん 小さじ2

 【作り方
  (1) きゅうりを切って塩もみして
    酢の物の調味料を混ぜて加えます。

  (2) わかめを戻して、一口大に切ります。
  (3) タコを一口大に切り、しょうがは細切りにします。
  (4) すべての具材を混ぜ合わせて出来上がりです。 

基本的には切って混ぜるだけなので簡単です。
7月初めの半夏生にはタコを食べて、暑い夏を元気に過ごしましょう!


スポンサードリンク





こんな記事もあります