尾瀬の水芭蕉2014年の見頃はいつ?場所は何県?
尾瀬は福島や新潟、群馬の3県にまたがる盆地状の高原です。
活火山の噴火によってできた湿原には
ミズバショウやミズゴケなどの貴重な植物が生息しています。
中でも、5月下旬~6月中旬のミズバショウの季節は「尾瀬のベストシーズン」
と称されるほど登山客に人気があります。
ここでは、尾瀬を歩く上でのルールやミズバショウの見ごろなど
についてご紹介していきます。
貴重な自然を壊さないためにしっかりとルールを守ろう!
福島県、新潟県、群馬県の3県にまたがる盆地状の高原「尾瀬(おぜ)」。中心となる尾瀬ヶ原は約1万年前に形成されたと考えられる湿原です。
尾瀬国立公園に指定され、日本百景に選定されています。
尾瀬は活火山である燧ケ岳(ひうちがたけ)の噴火活動によってできた湿原であり
ミズバショウやミズゴケなど湿地特有の貴重な植物を見ることができます。
ほぼ全域が国立公園特別保護地域や特別天然記念物に指定されているため
立ち入りにはいくつかのルールがあります。
まずは、主なルールについてご紹介しましょう。
○・湿原へ踏み込まない。 ○・木道は「右側歩行」で譲り合って歩く。 ○・ごみなどを持ち込んだり 落ち葉や石などを持ち帰ったりしない。 |
また、尾瀬では自然への影響を小さくするため、建造物を最小限に抑えています。
したがって、尾瀬にはホテルや旅館は存在せず、あるのは山小屋のみとなります。
山小屋では「石けん・シャンプー禁止」や「男女別の相室」といったルールがあります。
ただし、車で1時間ほどの範囲には温泉旅館やホテルもあります。
尾瀬のベストシーズンは「ミズバショウの季節」
尾瀬の自然は四季折々の豊かな表情を見せてくれますが中でも一番の人気は5月下旬~6月中旬のミズバショウの季節です。
残雪がようやく消え、尾瀬のベストシーズンとも言える季節が到来します。
この時期は多くの登山客で賑わい、梅雨時期であるため雨天も多いです。
早朝の気温は5~10度くらい、日中は15~20度くらいになります。
ここで、ミズバショウについて少しご紹介しましょう。
ミズバショウ(水芭蕉)はサトイモ科ミズバショウ属の多年草で、湿地を好みます。
発芽直後の葉間中央から純白の「仏炎苞(ぶつえんほう)」を開きます。
これが花に見えますが、仏炎苞は葉が変形したものです。
ミズバショウの花は仏炎苞の中央にある円柱状のもので
ここに小さな花が多数集まっています。
日本では北海道や中部地方以北の日本海側に分布しています。
2014年は35万人超の登山客が訪れる見込み
5月21日の朝、尾瀬の山開き式が行われました。会場は、片品村戸倉の大清水登山口や鳩待峠登山口に近い「尾瀬ぷらり館」の駐車場。
これから尾瀬は本格的な登山シーズンを迎えます。
ミズバショウは5月21日現在、撮影スポットの「下ノ大堀」で4分咲きとのことです。
また、見ごろは5月の最終週後半くらいからとなりそうです。
全部で28ある山小屋の予約状況は好調で
山小屋組合では昨年の入山者約34万4000人を上回る35万人超を見込んでいるとのことです。
貴重な自然を間近で体感したい方は、しっかりとルールを守りつつ
尾瀬を訪れてみてくださいね!