伊勢神宮参拝 20年に一度の式年遷宮とは?
今年は年に一度の神宮式年遷宮が行われた年、
ということを皆さん知っていましたか?
もしかしたらテレビのニュースで
ちらっと耳に挟んだことがあるかもしれません。
今回はそんな式年遷宮についてを調べてきました!
式年遷宮とは?
式年遷宮とは、神宮式年遷宮、とも言います。ちょっと調べてみたところ、
「伊勢神宮において行われる式年遷宮」という風に書かれてしました。
では、式年遷宮とはいったいどんな儀式なのでしょうか。
まずは一つ一つの言葉の意味を調べてみましょう。
それによると、
式年⇒定期的に行う
遷宮⇒神宮を構成する全ての社殿を作り変えて神座を遷す
ということなのだそうです。
つまり、式年遷宮とは
「定期的に神宮を構成する全ての社殿を作り変え、神座を遷すための儀式」
ということになります。
伊勢神宮においては、
原則として二十年起きにこの儀式を執り行っています。
二十年に一度の儀式ということもあって、何でも今年の伊勢神宮への参拝客は、
九月の段階で900万人を超えるという過去最高のペースなのだそうです。
そう聞くとなんだか自分もお伊勢参りに行ってみたくなってしまいますね!
式年遷宮の歴史
一番古い記録によると飛鳥時代の天武天皇が定め、その後690年に持統天皇により最初の式年遷宮が行われたそうです。
なんとこれまで戦国時代に中断したり、
延期されたことはあってもおよそ1300年にわたって伝わってきた儀式なんですね。
千年前にも同じ儀式を私たちの先祖が執り行っていたのだと思うと、
なんだか不思議な気がします。
どうして建物を建て替える必要があるの?
伊勢神宮の正殿は、茅葺屋根の掘立柱建物という古くからの建築様式で建てられています。
この方法では塗装していない木材を直接地面に突き刺すため、
どうしても老朽化が激しく、一定期間で建て替える必要が出てきてしまうのです。
ですが、それならどうしてその建築方法に拘るのか不思議になりませんか?
この式年遷宮を定めた飛鳥時代には
既にもっと頑丈な建物を作るだけの技術が確立していました。
実際に同じ時代に作られた法隆寺は、
世界最古の木造建築物として今も残っています。
では、何故古くからの建築法を守り、
わざわざ二十年おきに丸ごと建物を建て替えるなんて儀式を伝えてきたのでしょうか。
その理由はいくつか考えられていますが、
その中の一つに建物を新しくすることでそこに宿る神の力を甦らせようとしている、
というものがあります。
長く宿ることにつれ、次第に衰えていく神の力を、
神が宿る場を新しく建造し、新たに宿りなおしてもらうことにより復活させよう、
という考え方です。
そう考えると、今年は式年遷宮のある年。新たに宿り直した神の力が、
もっとも強い時期だと考えることもできませんか?
つまり、今が伊勢参りの行き時なのでは……?
二十年に一度の式年遷宮、
皆さんも時間を見つけてお伊勢様にお参りしてみては如何でしょうか。