銀杏
秋の味覚 ギンナン
秋の味覚はいろいろありますが、銀杏(ギンナン)もその1つです。炊き込みご飯や茶碗蒸しによく使われている、銀杏についてご紹介していきましょう。
そもそも銀杏とはいったい何なんでしょうか。
銀杏はイチョウにできる実です。収穫時期は9月から11月頃で、愛知県、大分県、福岡県で多く生産されています。イチョウは広く街路樹に利用されていて、熟すと肉質化した外皮が異臭を発生します。独特のくさい臭いです。食するのはその中の硬い殻に包まれた仁です。
蛇足ですが、先日東京の新宿の舗道で、そのにおいからギンナンを見つけました。拾っていると、頭の上でカラスが、低く降りてきては何度も鳴くのです。なぜ?何だか笑われている気がしました。
次に銀杏の調理方法についてみてみましょう。
銀杏は、殻をむいて食べる実なのですが、殻が硬いのが特徴です。ですから包丁などの道具を使って殻をむくことをおススメします。また、ちょっと便利な銀杏の調理法も紹介しましょう。それは、殻に割れ目を入れた銀杏を茶封筒に入れ、封筒の口を閉じてから銀杏を1分から2分ほど加熱すると、簡単に銀杏の堅い殻をむくことができるのです。
これだと、皮をむくのをためらうことなく、銀杏を調理できますね。
次に銀杏の保存方法についてご紹介します。
銀杏の殻をむいた後は沸騰したお湯で銀杏を茹で、薄皮が自然とむけてくるのを待ちます。薄皮がむけたことを確認してから容器に銀杏を入れて、容器が密閉された状態で冷凍庫で保存をすると長持ちするのです。
つまり、皮をむいてからも保存できるのですね。
続いて、銀杏が体に与える影響についてご紹介します。
銀杏は咳を止めてくれる効果があり、ぜんそくなどにも効くとされています。その他にも、高血圧の予防効果や利尿作用もあるので、そういった病気で悩まれていらっしゃる方にはお勧めの食材です。さまざまな効果があり、食べながら体にいい影響をあたえる食品だといえます。そんな良い効果のある銀杏ですが、一方で怖い一面もあるので注意が必要です。
銀杏は食べ過ぎると嘔吐や痙攣、などの中毒症状をひきおこしてしまう食材といわれています。銀杏による中毒症状で死亡したという事例もあるので、食べ過ぎないように注意しましょう。
いくら身体にいいからといっても食べすぎては身体によくないということなのですね。
また、子供は少量でも中毒症状を引き起こすことがあるので、なるべく銀杏を与えないようにする事をおすすめします。ここでは秋の味覚である銀杏について、その調理と保存方法、そして効果と注意事項についてご紹介しました。
秋を感じるだけではなく、注意さえすれば身体にも有効な食品。それが銀杏なのです。みなさんも、安全のためにも正しい知識を身につけて、秋の味覚である銀杏を楽しんでください。