秋の味覚といえばこれ!松茸を楽しもう
【香り松茸】・・・古来より香りを愉しむ里山の食材が、今は高級品に
秋の味覚の代表格である「松茸」。現在では高級な食材になってしまいましたが、実は昔はもっと一般的なものでした。松茸の特徴と歴史、食べるときの注意点などをまとめます!どこで?いつ採れるの?松茸の特徴
松茸は独特の強い香りを持っていて、日本では食用キノコの最高級品という位置づけがなされています。松茸の発生時期には地域差が存在し、寒い地方では8月末頃から、暖かい地方では11月末頃まで採ることができます。主な産地は岩手や長野、京都や広島などが挙げられます。また、中国や韓国などから輸入をしています。
松茸はアカマツのほか針葉樹が多い林の地上に発生し、比較的乾燥した場所を好む性質があります。地表から1~2cm程度顔を出したところを見極める必要があるため、松茸を採るのは難しいと言われています。
昔は庶民の食べ物だった?高級食材になるまでの経緯
今では秋の高級食材の代名詞とも言える松茸ですが、以前は多くの一般庶民に親しまれる食材でした。里山の環境が松茸にとっては快適なものであったため、以前は多くの松茸を採ることが可能でした。しかし、松の葉や枝を燃料や肥料として利用しなくなり、マツ林の栄養が増えすぎました。そのため、養分の少ない場所を好む松茸は数が少なくなっていきました。また、マツクイムシによる松枯れの多発も原因の1つと言われています。
このような理由から、身近な食材であった松茸が現代では高級品になっています。また、現在では人工的に松茸を栽培する試みも行われています。
どう食べる?松茸のおいしい食べ方と注意点
古くから「香り松茸 味しめじ」という言葉があるほど、松茸の香りは良いとされています。そのため、香りを生かす「土瓶蒸し」や「松茸ご飯」として調理されることが多いです。松茸は他のキノコと同様、加熱により旨み成分が増えます。したがって、生で食べても旨みは感じないので注意が必要です。また、古くなった松茸を食べる際は注意が必要です。松茸に含まれるアミノ酸がヒスタミンなどの有毒成分に変化し、嘔吐や下痢などの中毒症状に見舞われるケースがあります。
最近では1万円以下で松茸が食べ放題の日帰りバスツアーが盛んに開催されています。そして、松茸のほかにも味覚狩りや牛肉食べ放題が付いているお得なツアーもあります。秋はお休みが多いので、このようなバスツアーで食欲の秋を存分に堪能してみてはいかがでしょうか。