黒田官兵衛とは?NHK大河ドラマ 軍師官兵衛 

秋のドラマ選びが楽しい季節ですね。
ところで来年のNHK大河ドラマは、「軍師官兵衛」黒田官兵衛の話です。
誰?と思う人もいるし、やった!と思う人もいるでしょう。

本で先に読んでしまいたい人に取っては残念ですが、今回の大河ドラマは原作はなく脚本家前川洋一さんの書き下ろしです。

どんな展開になるのか楽しみですね。

nakatsujou

豊後国中津城本丸上段北東隅櫓跡に建つ模擬天守
ウィキペディア 作者 Mukai




黒田官兵衛のファンなら、やった!というよりも、夜空を見上げながら「ふっ」と含み笑いをして喜びを表現するのかも知れませんね。

強いリーダーシップを持っていたわけでもなく、裸一貫からはいあがる立身出世伝でもない。

一見主人公向きでない彼の人生ですが、現代に生きる私たちに魅力を感じさせる部分が多いのです。

頭脳派、天下のNo.2、あまりにも才能があり秀でているがゆえに、結果上司(この場合は秀吉)から警戒されてしまう・・。

あれ?最近こんなドラマ見ませんでしたか?
そう!半沢直樹です。

もちろん二人は生い立ちから生き方から全く別の人物です。
しかし、私たちの琴線にふれるなにかをもっているという点では、半沢直樹も黒田官兵衛も同じかもしれません。


歴代の黒田官兵衛

大河ドラマでは、何人もの人が黒田官兵衛を演じてきました。

90年代以降だけでも、
1996年 「秀吉」 伊武雅刀
2006年 「功名が辻」 斎藤洋介
2011年 「江~姫たちの戦国」 柴俊夫

どの官兵衛もひじょうに魅力がありました。

ところでこの間の、2007年に「風林火山」が放送されました。武田信玄の軍師、山本勘助が主人公で、演じたのは内野聖陽でしたね。

山本勘助も主人公というよりも名参謀の存在でしたが、ここでは違いました。

強いリーダーの下で、頭脳(智力)で進言し、リーダーを超えるほどの勇敢さや大胆さをみせた山本勘助に、夢中になった記憶のある人は多いと思います。

この作品は、大河ドラマの愛好家の一部から傑作とも言われています。

歴女と呼ばれる歴史好きな女子が増えたのもこの作品の影響が大きいとも言われています。

2007年以降、強いリーダーではなく、それを支えた優秀な2番手をもっと知りたい、みたい、という機運が密かに高まっていたのかも知れません。



rekishi zasshi
「歴史人」七月号 官兵衛特集


官兵衛の人物評

ところで黒田官兵衛はどのような人なのでしょうか。いくつかエピソードを拾ってみました。


■天下のNo.2ではあるが、実は1番も虎視眈々と狙っていた。

秀吉の死後、関ヶ原の戦いでは、混乱に乗じて、九州を着々とまとめていたようです。

しかし思惑ははずれ、それを徳川家康に気づかれたことを悟ると、さっさと隠居します。
このあたりの人間らしさ、変わり身の早さなどは興味深いですね。


■クリスチャン、妻だけを一人、生涯愛し続けた。

側室、側室、また側室・・!あんたはいったい誰が好きなの?と言いたくなるのが戦国時代のドラマですよね。

官兵衛と妻とのエピソードはどのように描かれるのでしょうか。それも新鮮な楽しみです。


■鋭い洞察力、策略で混乱期を乗り切る。

しかし、官兵衛の「今こそが、天下を取る機会です」というひと言で我に返ったといわれています。そこからあの有名な、秀吉が明智光秀を討伐する中国大返しが始まるのです。

官兵衛は秀吉に先駆け、織田家の武将が光秀側につかないよう、「信長は生きている」とのうその情報を流したりして、頭脳派の戦いをしました。

弓や馬の動かし方ではなく、戦略を練ることに長けていたといわれています。このあたりも見ごたえありそうですね。



放送期間 2014年1月5日 -(予定)(50回)

官兵衛とそれにまつわる人をおおまかに理解することで、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康・・と戦国の歴史のキーポイントを押さえたことになります。

ここから歴史を掘り下げてもいいし、実際に戦国の舞台となった場所に旅行に行ってもいいし、興味の範囲がかなり広がります。

そういう意味でも来年の大河ドラマ、軍師官兵衛はとても楽しみです。




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