大晦日15分で楽しめる!東急ジルベスターコンサート
皆さん、毎年大晦日はどのように過ごしていますか?
帰省や旅行、カウントダウンパーティなど楽しいことがいっぱいですね。
私の昨年の大晦日は、家族が順番にかかったノロウィルスとともに過ごしました・・・。
ある意味忘れられません。
大晦日といえば、数年前から楽しみにしているちょっとしたイベントがあります。
紹介しますね。
ジルベスタ―、ドイツ語で大晦日(聖ジルベスタ―の日)のこと
毎年12月31日から1月1日にかけて行われるジルベスタ―コンサート。名前は聞いたことある方も多いと思います。
ドイツではベルリンフィルがこの時期コンサートをしていて、
95年ごろから日本でも盛んに催されるようになってきました。
特に有名なのが、東京、渋谷の文化村オーチャードホールでひらかれる、
東急ジルベスタ―コンサートです。
テレビ東京が主催して生放送中継が入ります。
最大の特色は、
オーケストラ演奏によるカウントダウンの曲が終わると同時に新年を迎え、
紙吹雪が会場を舞うというものです。
今年でもう19回目を迎えます。
見どころは?
なんといっても、曲が終わったときにちょうど新年を迎えられるか?にかかっています。
一曲は10から15分程度ありますが、5分前の23時55分ごろから、
テレビ画面に4:59、4:58・・とカウントダウンの数字が刻まれます。
ここから一気に見ている私たちも緊張が高まってくるのです。
カウントダウンの曲は、ボレロや威風堂々など親しみやすく、盛り上がる選曲で、
クラシックになじみがない人でも、すぐにその世界に入れます。
私自身は、クラシックはちょっと好きレベルなのですが、
知らない曲の年でも充分に楽しめましたし、気に入ってすぐにCDを注文しました。
さて1分前になると、残り時間がデジタル表示から
文字盤がゆらりゆらりカウントするようになります。
それがまた緊張をあおるのです。
知っている曲ならもっと早く!
いやもっとゆっくり!となり、
知らない曲ならただただドキドキするばかり・・。
1分がこんなにも長いことを1年の終わりに知るのです。
指揮者は大変なプレッシャー
番組の制作サイドから、細かなタイムスケジュールを知らされているとは思いますが、1年の終わりと同時に曲を終わらせなければならない指揮者の緊張は
どんなものでしょうか。
平静を装いつつも、いつもとは明らかに違う緊張感をまとう指揮者を見るのも、
また楽しいのです。
私が初めて見た時は、98年のコンサートでした。
ラプソディインブルーという曲はそのとき初めて全曲聴き、
曲の終わりもぴったりはまっていて、よかったよかったくらいで見ていたのです。
しかし新年の紙吹雪が舞う中、指揮者の藤岡幸夫さんが言うには、
ソロピアニストの前田憲男さんが、本番のピアノソロで台本にはないアドリブ演奏を入れ、
ソロの時間が予定より5秒長くなってしまった、
そのあとはひたすらオーケストラ全体をまいてまいて演奏したが・・疲れた!
ということでした。
奇跡的な成功を導いた者どうしにしか出せない表情で、
もう!前田さん!とすねる藤岡さんと、
笑顔でごまかす前田憲男さんのツーショットは忘れられません。
ここからこの番組のファンになり見るようになりました。
また、昨年は曲がベストタイミングで終わり、
司会のテレビ東京の森本智子アナウンサーが
感極まって涙を流していたことも忘れられません。
何があるのかわからないのが面白いところです。
大晦日、一年をばたばたとしめくくった後は、最後の15分だけでも、
ホームコンサートを楽しんでみませんか?
インターネットに過去の動画ものっているので、
ぜひ雰囲気を味わってみてくださいね。
のだめカンタービレに夢中になったように、必ず楽しめると思います。
また全国各地でもジルベスタ―コンサートをやっているので、
出かけてみるのもいいですね。