年末恒例!「ベートーヴェン第九」 今年のビッグイベント
師走になるとベートーヴェンの第九(歓喜の歌)を耳にする機会が増えますね。
そんな第九の歴史から、今年行われるスタジオジブリとのコラボイベントまで幅広くお伝えします。
あの有名な曲はどのように生まれたの?
第九とは、ベートーヴェンが作曲した「交響曲第9番」を指します。年末に歌われる「歓喜の歌」は第4楽章であり、これはシラーの詩「歓喜に寄す」から少し抜粋・編集した上で曲をつけたものです。
ベートーヴェンが第九について構想を始めたのは1792年のことであると言われています。
そして1815年ごろから作曲が開始され、1824年に初演されました。合唱がついた交響曲は珍しく、こういったスタイルが一般的になったのは約70年もの年月が経ってからでした。
日本へ入ってきたのはいつ?年末の風物詩になるまでの軌跡
日本で第九の演奏がされたのは1910年代に入ってからと言われています。また、公式の初演は1924年に東京音楽学校にて行われました。そして1940年の大晦日の夜、ラジオで第九の生放送が行われました。
ドイツの習慣に倣ってこの演奏が始まったと言われていますが、本場ドイツでは深夜に演奏する訳ではないようです。
そして戦後間もない頃に楽団員が年末年始の生活費を稼ぐため、必ず客が入る演目である第九を年末に演奏するようになり、それが定例となりました。
そして1960年代以降、日本国内において年末に第九を演奏することが増え、現在に至っています。
今年の年末は「第九」を歌おう!イベントのご紹介
2013年12月13 日に東京NHKホールにて「久石譲 第九スペシャル」というコンサートが開かれます。スタジオジブリの音楽を手がけることでも有名な久石譲氏。
このコンサートでは第九の他にも今年公開された映画「風立ちぬ」や、11月に公開予定の「かぐや姫の物語」の音楽も演奏されます。
また、第九の合唱パートに参加する人を一般から公募します。対象は小学4年生以上でコーラスの経験の有無は問いません。
そして、東京都内で開催予定の3日間のリハーサルと本番すべてに参加できることが条件です。
応募締め切りは10月31日までとなっており、応募が殺到した場合は書類選考により出場者を決定します。
また、このコンサートのチケットは11月9日より一般発売されます。年末に行われる、ジブリ音楽と第九の夢のコラボレーション。
NHKホールの大合唱で、2013年の総決算をしてみてはいかがでしょうか。