七面鳥を食べる感謝祭とは?Thanksgiving day
毎年、11月の第4木曜日は、アメリカ国民にとってとても大切な日
感謝祭、Thanksgiving dayです。名前は聞いたことがありますよね。
この名前の起源、過ごし方、などみてみましょう。
アメリカにおける、この日から数日間の過ごし方は、とても興味深く、私も何かとりいれてみたくなりました。
感謝祭の起源
イギリスから、アメリカのマサチューセッツに移住してきたピルグリムファーザーズが、最初に作物を収穫したことを記念したのが始まりだと言われています。移住してきた最初の冬、1620年は寒さが大変厳しく、イギリス本国から持ってきた種子がアメリカの土壌に全く合わず、作物がとれずに大量の餓死者を出したといわれています。
翌年、先住民のインディアンから耕作のノウハウを学び、収穫ができました。そのことへの感謝のうたげが始まりだったといわれています。
(しかし一方で、先住民からの見方をすれば、この時から、ヨーロッパ人に自分たちの生活が奪われたということで、この日を「大量虐殺の始まりの日」「全米哀悼の日」として各地でデモ行動を行い、先祖への弔いの日としてもいる現実もあります。)
国民の大切な祝祭日。いろいろな意味で。
この日はアメリカで、家族や遠い親族とゆっくり食事会をする日として、とても大切な日と位置付けられてきました。企業や官公庁は休みになり、家族に会うための帰省ラッシュが始まります。
感謝祭当日の空港は閑散としているくらいです。
そしてここからアメリカでは、本格的な冬の入りが示されます。この時期はクリスマスのひと月前であることから、クリスマスセールの前哨戦とも言われています。
アメリカの小売業は、感謝祭からクリスマスまでのこの時期が、売り上げの半分を占めるのです。業界にとっても大切な時期なので、新製品の発売はこの時期が多いそうです。
アメリカ経済にとっても、重要な位置づけとなる日なのです。
ニューヨークの感謝祭
感謝祭で有名なのが、ニューヨークにあるデパート、メイシーズのバルーンパレードです。1924年から続いている歴史あるパレードです。
マーチングバンドや4、5メートルもあろう大きな風船のキャラクターが通りを歩きます。
ピカチュウやキティも出演しました。
キャラクターだけにとどまらず、ハリウッドスターも実際に登場するそうです。
この様子は全米で放送され、それをみるのが毎年の感謝祭の楽しみでもあるのです。
メイシーズのHPにはその様子が詳しくありますので、ぜひ見てみてくださいね。
感謝祭の料理はクリスマスと一緒?
感謝祭の食事メニューは、切り分けた七面鳥にグレービーソース、クランベリーソースをかけたもの、マッシュポテト、デザートはパンプキンパイが定番です。これはクリスマスの食事とほぼ一緒のようです。ここに私は注目しました。
この時期にしっかりしたメニューを一度作っておくと、クリスマスに慌てないで済むかも・・、と変なところに感心してしまったのです。
私だけなのでしょうが、たいていクリスマスの時期は忙しくて、気もせいていて、でも何か作らないといけないと思い、結果やっつけ仕事のようなメニューになり、あとから後悔ということがよくあるのです。今年は、密かに感謝祭をしてみたいと思います。
家族の無事、今年の恵みに感謝する。
自分が作りたいものよりは、家族が喜ぶようなメニューを作り、来る12月に備える・・・。これでは本国の感謝祭と趣がだいぶ変わってしまいますね!
いかがでしたか?感謝祭が身近になりましたね。
ほかの国のいろいろな祝祭日についてももっと知りたいと思います!