ユニクロなどのブランドに代表されるファストファッションとは?
ファストファッションという言葉が誕生してから何年も経ち
今では多くの人にこの言葉が浸透しています。
もともと、ハンバーガーなどのファストフードという言葉から
ヒントを得て生まれた言葉であり、
短い消費サイクルと低価格であるということが特徴です。
ここでは、ファストファッションの主なブランドについて、
日本国内と海外とに分けてご紹介していきたいと思います。
ファストフードになぞらえて誕生したファストファッション
ファストファッション(fast fashion)とは最新の流行を取り入れながらも低価格に抑えた衣料品を
短いサイクルで世界的に大量生産・販売する
ファッションブランドやその業態を指します。
マクドナルドなどのファストフードになぞらえて
2000年代半ばからこう呼ばれるようになりました。
そして、2009年の『新語・流行語大賞』のトップテンにも選ばれました。
価格を抑えるために、製造小売業の形態をとっている会社が多いのが特徴と言えます。
ファストファッションブランドは世界中に多数存在していて
日本では売上高が世界有数の『UNIQLO』を筆頭に
『GU』や『しまむら』などが挙げられます。
アメリカでは世界的な売上高を誇る『GAP』や
『FOREVER21』などが有名です。
スペインでは世界有数の売上高を持つ『ZARA』
スウェーデンは『H&M』など
さまざまな国でファストファッションブランドが売り上げを伸ばしています。
ユニクロを中心として、日本でもファストファッションが大人気!
続いては、今挙げたファストファッションブランドについて特徴などを簡潔にまとめていきたいと思います。
まずは、日本国内ブランドからです。
【UNIQLO(ユニクロ)】
1984年に『ユニーク・クロージング・ウエアハウス』という名前で
カジュアル衣料品店を開いたのがユニクロの始まりでした。
1997年ごろからGAPをモデルとした製造型小売業への事業転換を進め
低価格で高品質な商品を展開していきました。
中でも、冬用のインナー『ヒートテック』は
発売当初から現在に至るまで多くの人に支持されています。
2013年8月末の時点で、日本国内で854店舗
海外で441店舗を展開しています。
【GU(ジーユー)】
ユニクロの系列のブランドで
ユニクロよりもさらに低価格なのが特徴です。
以前はブランド表記が『g.u.』となっていましたが
2013年3月に現在の名称に変更しました。
ユニクロよりも若者向けといったイメージがあり
トレンドを意識したファッションアイテムが多数揃っています。
我が家では、服はもちろん
5足組のクルーソックスをよく買っています。
【しまむら】
日本の中でも主に郊外を中心に多数の店舗を持っています。
日本の全都道府県に店舗を持つほか
台湾などへも展開しています。
レディースの服はもちろん、メンズやキッズ、靴や下着
店舗によっては布団なども置いてあるのが特徴です。
しまむらの洋服を着る10代~20代の女性を「しまラー」と呼ぶなど
多くの人に浸透しています。
海外のファストファッションブランドを4つご紹介!
続いては海外のファストファッションブランドについてご紹介したいと思います。
【GAP(ギャップ)】
アメリカ最大の衣料品小売店として有名な企業です。
ファストファッションの特徴とも言うべき
製造小売業の概念を1986年に提唱しました。
これは、自ら製品を企画し、自社製品として委託生産させ
自らのチェーン店で販売するというビジネスモデルのことです。
日本では1995年に東京で1号店が開店し
日本各地に広がっていきました。
【FOREVER21(フォーエバートゥエンティーワン)】
アメリカ国内のほか、世界10カ国に460店舗を置く
ファストファッションブランドです。
2009年に東京・原宿に1号店が開店しました。
まだ日本には店舗が少なく
首都圏以外ではほとんどショップがありません。
私が住む東海地方では
岐阜県の『土岐プレミアム・アウトレット』の中にしかないので
今までに1回しか行ったことがありません。
【ZARA(ザラ)】
1975年にスペインで1号店がオープンし
それから積極的に出店をしていき
2011年10月末現在で世界中に1603店舗を持っています。
レディース服はもちろん
メンズやキッズなど幅広く展開しています。
アメリカやヨーロッパ、アジアに進出していますが
特にヨーロッパでの人気が高いです。
高いファッション性を持ちながら
その割に低価格で購入できるため
多くの人に支持されています。
【H&M(エイチ・アンド・エム)】
スウェーデンで生まれたファストファッションブランドであり
1947年に創立した際は婦人服専門でした。
しかし、1968年にストックホルムの狩猟洋品店を買収し
この店の在庫の中に紳士服のストックがあったことから
これ以降は紳士服も扱うようになっていきました。
商品の主力は手ごろな価格の衣料品ではありますが
ファッション誌に広告を掲載したり
デザイナーズブランドの店が多く立地するエリアに店舗を構えたりして
高級志向の顧客もターゲットとしています。
日本では2008年に1号店が東京・銀座にオープンしました。
当日には多くの客が行列を作り
入場制限もされるほどの盛況でした。
私の地元にも以前H&Mがオープンしました。
オープンしてから数ヶ月経った時に行っても
身動きもできないほどの盛況で
試着するのにも大行列といった感じでした。
現在ではさまざまなファストファッションのブランドがあり
人気となっています。
しかし、消費サイクルが早いことで
環境への影響を心配する声が上がっていることも事実です。
ファストファッションの安さに惑わされずに
『本当に必要どうか』を考えて購入するように心がけたいものです。