じゅんさいとは?食べ方は?
「じゅんさい」とはスイレン科の水草であり
古くから日本で食用とされています。
世界各地に自生していて
日本では秋田県や山形県で栽培が盛んです。
じゅんさいはほとんどが水分であるため
栄養価を期待することはできません。
しかし、つるんとした食感はのど越しが良く
初夏にぴったりの食材であると言えます。
ここでは、じゅんさいの食べ方や店頭での選び方
についてご紹介していきたいと思います。
古くから日本で親しまれてきた食材
「じゅんさい」はスイレン科ジュンサイ属の植物で葉を食べる野菜として知られています。
じゅんさいは水分がほとんどであるため
あまり栄養分を期待することができません。
栄養を期待するというよりも
独特の食感を楽しむための食材だと言えます。
じゅんさいは巻いた葉がゼリー状の粘液で包まれている植物で
水質の良い池や沼で生育します。
古くから食用とされていて、「古事記」や
「日本書紀」「万葉集」などの文献にも登場しています。
アジアやアフリカ、北アメリカなどほぼ世界中に自生しており
日本では秋田県や山形県で栽培が盛んに行われています。
しかし、食用にしているのは日本と中国のみとなっています。
じゅんさいの摘み取りは梅雨の時期に始まり
一般には加熱してから瓶詰めなどにして市販されます。
生のじゅんさいは傷みが早いので
その日のうちに食べない分は下処理をして保存します。
保存用下処理
よく水洗いした後に熱湯で3~4分茹で 冷水にさらします。 |
早めに使い切るようにします。
これを酢漬けにすれば長期保存をすることも可能です。
小粒で巻きが良いものが美味
続いては、スーパーなどでじゅんさいを買う際に注意したい点についてまとめていきたいと思います。
一般的には、小粒で巻きが良く
ぬめりの多いものが良いとされています。
生のじゅんさいの場合はやや緑がかったものが良いでしょう。
とても新鮮なものを除いては
加熱調理してから食べるのが一般的です。
生のものをすぐに使う場合の下処理
熱湯にさっと通して冷水にさらし アク抜きを行います。 |
水煮の瓶詰めや袋詰めを選ぶ際には
製造日が新しく葉の長さが4~5cmのものを選びます。
また、変色したものが混じっていないかも
重要なチェックポイントです。
水煮のものを使う場合
水煮のものはアク抜きが済んでいますので 水切りしてすぐに使用することができます。 |
じゅんさいの食感を生かすには、汁の実や酢の物がオススメ!
最後に、じゅんさいの美味しい食べ方についてご紹介していきたいと思います。
のど越しの良さとプリプリとした歯触りを楽しむには
汁の実や酢の物が適しています。
まずは、汁の実にする場合からご紹介したいと思います。
じゅんさいの下ごしらえが済んだら お吸い物の中にサッと入れるだけで完成します。 煮すぎると独特の風味がなくなってしまうので 注意が必要です。 暑い時期であれば冷やし汁にするのもオススメです。 |
続いては、じゅんさいの酢の物についてご紹介します。
【材料】 ・じゅんさい 適宜 ・おろししょうが 少々 ・かつおだし 大さじ2 ・酢 大さじ1 ・薄口しょうゆ 小さじ1 ・みりん 小さじ1 【作り方】 ■(1) 生のじゅんさいの場合は下ごしらえをします。 ■(2) 酢の物の調味料を混ぜておき おろししょうがを加えます。 ■(3) じゅんさいに(2)をかけて出来上がりです。 |
具がじゅんさいだけで寂しいと思う場合は
きゅうりやオクラ、わかめなどを合わせても良いでしょう。
じゅんさいの酢の物は冷えていたほうが美味しいです。
じゅんさいはもちろん、調味料や器もすべて冷やしておくと
美味しく食べることができます。
あまり栄養はありませんが、独特の食感が魅力ですので
店頭で見かけたらぜひ食卓に並べてみましょう!