らっきょうの栄養と効能って? おいしいらっきょう漬けの作り方
らっきょうはカレーのお供としても親しまれていて
パリっとした食感が持ち味です。
日本では鹿児島県や鳥取県、宮崎県で多く生産されています。
ここでは、らっきょうの栄養や効能
スーパーなどでおいしいらっきょうを見分ける方法
などについてご紹介したいと思います。
そして「下漬け」と「本漬け」の二段階で作る
甘酢漬けのレシピについてお伝えしていきたいと思います。
特有の香りと辛さ、パリっとした食感が持ち味
らっきょうはネギ科ネギ属の植物であり旬は初夏です。
特有の香りと辛さ、そしてパリッとした食感が持ち味で
甘酢漬けやしょうゆ漬けなどに加工されます。
また、らっきょうの甘酢漬けは福神漬けと並んで
カレーライスのお供としても親しまれています。
日本では鹿児島県や鳥取県、宮崎県などで広く栽培されています。
らっきょうの原産地は中国のヒマラヤ地方とされ
中国では紀元前から薬用として栽培が行われていたとされています。
日本に伝わったのは9世紀ごろで
平安時代の文献には既に登場しています。
当初は薬用として利用されていましたが
江戸時代に入ると食用としても用いられるようになり
広く栽培されるようになっていきました。
続いては、らっきょうの栄養と効能について
ご紹介していきたいと思います。
まず注目したい成分は『食物繊維』です。
らっきょうに含まれる水溶性食物繊維は便秘の予防に役立つだけではなく
コレステロールの吸収や血糖値の上昇を抑える働きがあるとされています。
生活習慣病の予防に効果が期待できます。
塩分を排出する効果があるため
高血圧予防に効果があるとされる『カリウム』も多く含まれています。
らっきょうの特有の香りは玉ねぎにも含まれている
硫化アリルの一種『アリシン』によるものです。
アリシンは血行促進や疲労回復
免疫力アップなどの作用があるとされています。
芽が出ないうちに、早く加工するのが◎
続いては、スーパーなどの店頭でおいしいらっきょうを選ぶポイントについてご紹介してきたいと思います。
・白くふっくらとしているもの ・傷のないもの ・芽が出ていないもの ・緑がかっていないもの ・泥が付いているもの |
購入する際にこれら5つのポイントを
チェックすると良いでしょう。
らっきょうは早く芽が出てしまうため
保存には向いていません。
買ったらすぐに加工するのが良いでしょう。
やむを得ない場合は新聞紙などに包んで
ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。
こうやって保存した場合も
翌日には下処理をしなければなりません。
手間がかかる下処理は、時間と人数に余裕を持って始める
らっきょうの甘酢漬けの作り方をご紹介します。1つ1つきれいに洗って薄皮を剥がし、根元と先端を切り落とさなくてはならず
下準備にはかなりの手間がかかります。
家族みんなで行うか時間に余裕があるときに作ったほうが良いでしょう。
らっきょうはビンで漬けますが、臭いがなかなか取れないため
一度使ったら『らっきょう漬け専用』にしたほうが無難です。
①下漬け 【材料・道具】 ・泥つきらっきょう 1kg ・塩 35~40g程度 ・ホワイトリカー(ビン消毒用) ・2リットルビン ※梅酒用などの、きちんとふたがしまるものを選びましょう。 【作り方】 ■ (1) ホワイトリカーを浸したキッチンペーパーなどでビンを拭き 消毒をしておきます。 ■ (2) らっきょうをきれいに洗って、根元と先端を切り落とします。 このとき、傷んだらっきょうは取り除きます。 また、薄皮も剥がしておきます。 ■ (3) ビンにらっきょうを入れながら塩をふりかけ 重石を載せて3日ほど置きます。 ※ちなみに、この下漬けが終わった段階から食べることは可能です。 ②本漬け 【材料・道具】 ・下漬けしたらっきょう ・酢 1カップくらい ・砂糖 2分の1~1カップくらい ・水 2カップ ・赤唐辛子 2、3本(お好みで) ・2リットルビン ※下漬けで使ったものと同じもので大丈夫です。 【作り方】 ◆ (1) 鍋に水、砂糖、酢、赤唐辛子を入れて軽く沸騰させてから冷まします。 酢はものによってすっぱさが異なりますので、味見しながら調節します。 ◆ (2) 下漬けしたらっきょうは軽くゆすぎ、塩を抜きます。 ◆ (3) 塩抜きしたらっきょうの水気を切って、ビンの中に入れていきます。 ◆ (4) 冷ました甘酢を加え、蓋をして密閉します。 ※2週間くらい置くと漬け上がります。 |
このように、下漬けと本漬けの2段階で漬けることがポイントです。
私は昨年、初めてらっきょう作りに挑戦しました。
スーパーにあったレシピカードには『下漬け不要』と書かれていたため
その通りにして作ってみました。
しかし、出来上がってみたら渋みが多くて家族には不評でした
長い間放置してやっと食べられる味にはなったものの
下漬けをしておけば良かったと後悔しました。
らっきょうを漬けるのは下準備にかなりの手間がかかりますが
家族みんなで楽しみながらやってみるのも良いと思います。