うなぎの栄養と効能は?なぜ土用の丑の日?
うなぎは古くから日本人に親しまれてきた食材の1つです。
漁業と養殖ともに行われ
最近では国外からの輸入も増えてきています。
最近では天然ウナギが絶滅危惧種になるなどして
なかなか手に入れることができなくなりました。
天然ウナギの漁法や美味しい鰻の見分け方
なぜ土用の丑の日に鰻を食べるようになったのか?
栄養価や効能などについて
お伝えしていきたいと思います。
土用の丑にはうなぎを食べる方も多いと思います。
栄養が豊富なのでそれ以外の日にも
積極的に食べるのがオススメです。
ウナギ独特の伝統漁法も多数存在
「ウナギ(鰻)」とは、ウナギ科ウナギ属の魚類の総称です。世界中の熱帯から温帯にかけて生息している
ニホンウナギ・オオウナギ・ヨーロッパウナギなど18種あります。
日本では蒲焼や鰻丼などの調理方法が考案されています。
「土用の丑の日に鰻を食べる」といった習慣もあることから
古くから食文化に深いかかわりを持っています。
漁業と養殖ともに行われてきましたが
近年は国外からの輸入も増えてきています。
日本ではウナギは重要な食用魚の1つで
食用としてウナギを大量に消費しています。
20世紀後半ごろには養殖技術が確立され
輸入も行われるようになっていきました。
「天然ウナギ」と呼ばれる野生のものの人気は根強く
釣りや延縄(はえなわ)などで漁獲されています。
ウナギに的を絞った伝統漁法も各地に存在しています。
ここでは、ウナギの漁法について少し触れたいと思います。
・ウナギ掻き 棒の先に鉤をつけたものを巧みに操り ウナギを引っ掛ける漁法です。 ・ウナギ塚 ウナギの生息域に石を積み上げておき 石の隙間に潜んだウナギを捕獲します。 ・ウナギ筒 竹筒などをウナギの生息域に仕掛けておき ウナギが筒の中で休んでいるときに筒を引き上げて捕獲します。 |
ウナギは主に匂いで餌を探すため
匂いが強い餌が効果的であるとされています。
目の前で動かすことによって捕食を行うので
ルアー釣りでも稀に釣れる場合があります。
ウナギ自体は簡単に釣れるものの
ウナギが生息している場所を見つけるのは簡単ではありません。
美味しい天然ウナギを選ぶポイントとは?
続いては、美味しい天然ウナギを見分けるポイントについてご紹介したいと思います。
ウナギは結構値が張る食材なので、美味しいウナギを選んで
調理したいものです。
天然ウナギの場合はニホンウナギと呼ばれている
「アンギラ・ジャポニカ種」が主です。
背中のグレーの部分と腹の白い部分がはっきり
分かれているものが美味しいウナギと言われています。
そのほかには、全体的に身がしまっていて
表面につやのあるものが良いとされています。
土用の丑の日がある夏にウナギはたくさん消費されますが
本当のウナギの旬は産卵前の秋です。
そのときのものは脂が乗っていて一番美味しいとされています。
ウナギは産卵期になると川を下り海へ出て産卵します。
この時期のウナギを「下りウナギ」と言い
昔から珍重されてきました。
長い旅と産卵に備えるため絶食をして皮下脂肪を蓄え
これによって下りウナギは美味しくなります。
下りウナギの場合は背中がエメラルド色をしてい
腹が黄色くなっているのが特徴です。
近年では天然ウナギが「絶滅危惧種」に登録されるほど激減し
なかなか食べることができない食材となりました。
その点、養殖ウナギは手に入れやすく
天然ウナギに比べて値段も安いことが特徴です。
なぜ「丑の日」に「うなぎ」なのか?
ウナギは「夏バテ予防」に効果があるとして土用の丑の日に鰻を食べる習慣があり、好んで食べられています。
夏の「丑の日」は一年で一番暑い時期にあたります。
江戸時代の頃に、「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」
という風習があったそうです。
そこで鰻屋が商売繁盛のために鰻を売り出した、という
一説があります。
うなぎ以外には、梅干(うめぼし)や瓜(うり)
などを食する習慣もあったようです。
暑い夏を乗り切るため、栄養豊富な鰻を食べて
スタミナをつけようというわけです。
実際のところ栄養学的に見ても
ウナギには、体にうれしい栄養が多数含まれています。
2014年の土用の丑の日は7月29日です。
ウナギには豊富な栄養が含まれている
ウナギに含まれる栄養と効能について主なものをまとめていきたいと思います。
・ビタミンA 粘膜を強化し、視覚を正常に保つ働きが あるとされています。 胃腸病や風邪予防に効果的です。 ・ビタミンB1 疲労回復に効果があるとされています。 ・ビタミンB2 細胞の再生と成長に関係する栄養素です。 ・ビタミンD 骨の元となるカルシウムの吸収を助ける効果があるため 骨粗しょう症の予防になります。 ・ビタミンE 抗酸化作用が高いため 老化防止に効果的です。 ・EPA・DHA コレステロールを抑えて 血流を良くする働きがあります。 ・コラーゲン 皮の周囲に含まれていて 細胞と細胞をつなぐ役割があります。 肌の張りはもちろん、血管を柔軟にして ガンの予防にも効果があると考えられています。 |
ウナギは値段が高く、特に天然ウナギはなかなか手に入らないですが
土用の丑以外にも積極的に摂りたい食材だと言えます。