ニラの話と簡単美味しいニラ玉の作り方
ニラはネギに似た形をしている野菜で
独特のにおいがあります。
日本に入ってきたのはかなり古いですが
食用となってからは日が浅いです。
和食ではおひたしや薬味
中華料理では餃子やレバニラ
韓国料理ではキムチなどとして調理されます。
また、栄養も豊富であり
食欲増進の効果があるほかに
ビタミンAやビタミンC、カルシウムなども
含まれています。
ここでは、美味しいニラの見分け方や
レシピについてご紹介していきます。
独特のにおいが特徴の緑黄色野菜
ニラはネギ属の1種であり多年草の緑黄色野菜です。
細長くまっすぐに伸びた葉は加熱すると軟らかくなり
和食ではおひたしや薬味。
また餃子やキムチなど、中華料理や韓国料理にも
よく用いられています。
独特のにおいがあり、その原因物質は
『硫化アリル』などの硫黄化合物です。
ちなみに、硫化アリルは玉ねぎにも含まれていて、
玉ねぎを切ると涙が出てしまうのはこの成分が関与してします。
ニラの生態としては
夏には葉の間から30~40cmの花茎を伸ばし
8~10月ごろに花が咲きます。
白くて小さな花を20~40個つけるのが特徴です。
原産は中国西部であるとされていて
繁殖は株分けや種によって行われます。
国内では高知県や栃木県で多く生産されています。
食材としてニラを利用する際
緑色の葉ニラのほかに
次のようなものがあります。
・黄ニラ
ニラの芽が出る前の根株に覆いをかぶせて光を制限し
軟白化させた中華料理の食材です。
ニラ特有の臭みがなく、より軟らかく、甘みがあります。
日本においては岡山県で生産されています。
・花ニラ
中華料理の食材として用いられ
ニラの花茎と若いつぼみを食べます。
花ニラ専用の品種が栽培されており
日本では主に台湾から伝わった
テンダーポールという品種が栽培されています。
ちなみに、形状や色がよく似たスイセンの葉をニラと間違えて食べ
中毒症状を起こした例がありますので注意が必要です。
何度も収穫した株のニラは固くなってしまうので注意
続いては、ニラを買う際のチェックポイントについてお伝えしたいと思います。
ニラは1年中手に入る食材ですが
特に春はもっとも安く美味しいとされています。
ニラは同じ株から何度も収穫できますが
次第に繊維が多くなって味が落ちていくので
できれば初期に収穫したものを食べるのが良いでしょう。
それでは、具体的なポイントについてお伝えします。
■・葉先がまっすぐ伸びていて
勢いの良いもの
■・葉の肉が厚く
瑞々しいもの
※葉がぐったりした感じのものは
何度も収穫した株のものなので
避けたほうが無難です。
ニラは日本に古くから入ってきていて
『古事記』にも記載されています。
そして、江戸時代には『薬草』として栽培されるようになり
『野菜』として広まったのは戦後になってからだとされています。
続いては、ニラの栄養価について
ご紹介していきたいと思います。
まずは、独特のにおいの元である硫化アリルは
消化酵素の分泌を促し、食欲増進に効果を発揮します。
さらに、ビタミンB1の吸収を高める働きもあります。
また、ニラはビタミンが豊富に含まれています。
特にビタミンAは、ニラ100g中に、成人男子1日の必要量の
約9割相当も含まれているそうです。
ビタミンCも豊富であり
そのほかにB1 やB2も含んでいます。
また、骨や歯を強くするカルシウムの多さも見逃せません。
卵をふわっと仕上げる、ニラ玉の作り方
最後に、ニラのレシピについてご紹介します。私の夫は中華料理や韓国料理が好きなので
食卓にもニラが並ぶことが多いです。
キムチ鍋に入れたり、豚レバーと一緒に炒めたり
刻んで餃子の具にしたりなどの使い方が多いです。
ここでは、チャチャッと作れる『ニラ玉』のレシピについて
ご紹介していきたいと思います。
ポイントは、
『ニラを炒めすぎないこと』です!
【材料】 2~3人分
・ニラ 60g
・卵 6個
・塩 小さじ2分の1
・こしょう 少々
・しょうゆ 小さじ1
・酒 小さじ2
・サラダ油
【作り方】
■(1) ニラを2.5cmに切り、根元に近い部分は
さらに縦に2つから3つに切る。
■(2) 卵をボウルに割り、塩・故障・しょうゆ・酒を加える。
卵黄を箸でつぶし、軽く2~3回かき混ぜる。
■(3) フライパンにサラダ油大さじ1を入れ
強火で加熱する。
ニラの根元に近い部分を入れて炒める。
■(4) 全体に油が回ったら、ニラの軟らかい部分も加え
しんなりするまで炒める。
■(5) 炒めたニラを(2)のボウルに入れ
同じフライパンにサラダ油大さじ3を足して
ニラ入りの卵液を一気に加える。
■(6) すぐにはかき混ぜず、卵がふくらんでから
木べらでゆっくりとかき混ぜる。
■(7) 卵が固まり過ぎないよう
手早く炒めて皿に盛り付ける。
ニラ玉は黄色と緑のコントラストが綺麗なので
春の料理にもぴったりだと思います。
春は軟らかいニラが手に入るので
独特なにおいが苦手な方も
チャレンジしてみると良いのではないでしょうか。