形成外科とは?整形外科との違いは?

形成外科は主に
体の表面の疾患について治療を行っています。

また、近年では見た目をきれいにすることに重点を置いた
美容外科」が形成外科の一部として考えられています。

形成外科が行う治療の範囲や
よく似た「整形外科」との違いについて
ご紹介していきたいと思います。

また、形成外科での治療には健康保険が使えるもの
そうでないものがあります。

その点についてもまとめていきます。


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形成外科が行う治療は主に4分野

形成外科(けいせいげか)」では
主に体の表面にある病気の治療を行っています。

以下の4種類による異常や変形を治したり
失った機能や体の一部を新たに作ったりする
ことなどができます。

 ■・外傷、外傷後変形
   体の浅い部分の怪我や傷などに関しては
   すべて形成外科の治療分野といえます。

   例えば、擦り傷や切り傷、しもやけや火傷
   顔の骨折や皮膚の剥離などの治療が挙げられます。

   また、以前の怪我の傷跡が「ケロイド状(傷跡が盛り上がった状態)」
   になったものなどについても治療します。

   形成外科では、患者の見た目もできるだけ良くしよう
   と考えて治療するため、手術後の傷跡を目立たなくすることが肝心
   と考えています。

 ■・腫瘍(しゅよう)、腫瘍手術後変形
   主に体の表面にある腫瘍(良性、悪性問わず)を
   できるだけ機能や形態を損なわないように治療する分野です。

   また、乳がんの手術後に乳房を作るなど
   ほかの科の手術によって失われた組織を治すことも行います。

 ■・表在性先天異常
   体の表面の形や色に関する生まれつきの異常については
   すべて形成外科の治療分野となります。

   例えば、耳や口、鼻やまぶた、性器や手指などを治療します。
   赤あざや青あざなど、数々のあざの治療も行います。

 ■・美容外科
   人体の機能上の欠損や変形の矯正よりも
   美意識に基づく人体の見た目の改善を目指す治療です。

   歴史的には、美容整形は形成外科に含まれていませんでした。
   近年では形成外科学の一分野として認識されています。

   そのため、大学病院や総合病院などでは形成外科内に
   美容外科が併設されている場合が多いです。

また、形成外科に良く似た言葉として
整形外科(せいけいげか)」もあります。

整形外科とは人間が歩いたり座ったりなど、日常運動をする上で
支障となる病気(骨・関節・筋肉など)を扱い

形成外科とは異なるものです。


美容のための治療には健康保険が使えない

続いては、「形成外科と健康保険」をテーマに
まとめていきたいと思います。

形成外科での治療には保険が適応されるものもあれば
適応されないものもあります。

簡単に言えば、
病気や怪我による障害の治療には
健康保険が適応
されますが
美容上の理由の場合は対象外になります。

例えば、火傷や怪我の治療などは健康保険の対象になります。
しかし、二重まぶたの手術やシワ取り、豊胸術や脱毛術など
については健康保険がききません。

また、レーザー治療については内容によって
健康保険の取り扱いが異なります。

「太田母斑(おおたぼはん)」や「扁平母斑(へんぺいぼはん)」
などといった疾患には適応されます。

「加齢性色素沈着(シミ)」や
「刺青(いれずみ)」は対象外となっています。

また、喧嘩や交通事故などによる怪我や
仕事上の怪我(労災事故)に関しても健康保険は適応されません。

一方で、健康保険制度をまったく利用せず
自費診療のみの病院やクリニックもあります。

自費診療の料金は各施設で自由に決めることができますので
施設によって異なるのが特徴です。

こういった場合は複数の施設に相談しに行き
治療法や料金、保証制度などを比較して
慎重に検討するようにしましょう。


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美容外科を選ぶ際のチェックポイントとは?

最後に、美容外科を選ぶ際のチェックポイントについて
ご紹介していきたいと思います。

美容外科の治療では健康保険がききません。
料金や治療法などをしっかりと検討することが重要です。

美容外科医には今
2つのタイプが存在すると考えられています。

美容外科の基礎は形成外科だと考えているタイプと
莫大な広告費を出して商業主義に陥ってしまったタイプです。

美容外科を選ぶ際は
以下のようなことをチェック
してみましょう。

  ○・雑誌などに誇大広告を掲載していないかどうか。

  ○・担当医師に、形成外科の経験があるかどうか。

  ○・担当医師が日本美容医療協会会員であるかどうか。

  ○・担当医師が日本美容外科学会専門医
    (社)日本美容医療協会適正認定医
    日本形成外科学会認定医であるかどうか。

  ○・担当医師が日本医師会会員であるかどうか。

  ○・担当医師が十分なカウンセリングを行い
     治療に伴うリスクなどについても
     しっかり説明を行ったかどうか。

これらのポイントを確認しておけば
技術力が低い医師に当たる確率は低くなります。

美容外科に行く際は、しっかりと事前に
情報収集しておくことが重要
だと言えます。





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