感染症が心配なマダニ 咬まれたときの対処の仕方

感染症も心配。無理に引き抜いてはいけないマダニ。
最近、ニュース等でも「マダニ」の被害をよく耳にします。

一般的にダニと言えば、畳やカーペットに潜む小さな虫を連想してしまいますが、「マダニ」はそれとはまったく違う生き物です。

たしかにダニの仲間には違いないですが、ダニとマダニは生息地、生態等が異なります。
アレルギーの原因となるダニも厄介な存在ですが、マダニはそれ以上に厄介な存在なのです。

他のダニと比較して非常に大きく、通常でも2~3mm程度あり、肉眼で見える大きさなのです。たとえばゴミみたいなものが付いてるなあといった程度には気づくことができます。しかし、吸血後はその体がパンパンに膨れ上がり、ともすれば1cm以上の大きさ、その体重も吸血前の100倍以上にもなるといわれており、徐々にその大きさに驚くことでしょう。


madani


マダニは普段は茂みや草むらに住んでいて、動物が植物に触れたときに乗り移ります。そして一週間以上もの間、乗り移った動物から吸血し続けるのです。たしかに最初は非常に小さいので気が付かないことが多いようですが、日が経つにつれてその体は大きくなっていきます。

マダニは犬などの動物に寄生することが多いですが、人間も寄生されることもあるようです。
もし、マダニに咬まれているのを発見しても、慌てて引き抜こうとしてはいけません。
マダニはその唾液をセメントのように固めて体を固定しています。ですから無理に引き抜こうとすれば頭部や牙が体内に残ってしまうのです。

ですから強くつかんで無理に引き抜こうとすると、体液が逆流する場合もあり、感染症などのリスクが高くなりますので気をつけてください。



もしマダニに咬まれたら

次にマダニに咬まれたときの処置の仕方を説明します。
もちろん病院に行くのが一番ですが、それが無理な時の応急処置の仕方です。

まず、アルコールやイソジンなどをコットンに染み込ませマダニに被せ、しばらく放置します。その後、綿棒などで刺激を与えて、マダニが自ら離れるようにします。

しかしながら、あまりやりすぎてマダニを殺してしまっては、逆にその死骸が体内に刺さったままになってしまい逆効果なので十分に注意しましょう。

マダニを取ることができても、感染症などの心配もあります。ですからこれはあくまで応急処置と考えて必ず病院に行き、適切な処置をしてもらうようにしましょう。でもマダニに関する知識はまだ知られていないことも多いので受診する際は専門の皮膚科にかかるのがよいでしょう。



マダニ捕獲方法と予防方法


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