長崎ペーロンと花火で賑わう「ながさきみなとまつり」
鎖国中であっても、海外への窓口として繁栄していた「長崎」。
しかし、開港記念日は定かではなく
記念行事なども以前はありませんでした。
そこで、昭和初期に開港記念日を決定し
そこから記念行事を行うようになりました。
もともとは4月に行っていましたが
平成6年からは7月に移動し、内容もパワーアップしました。
花火や長崎ペーロンなどが行われる「ながさきみなとまつり」について
ご紹介します。
長崎の開港を記念する行事を起源とする祭
江戸時代の鎖国中も、海外とのやりとりがあった「長崎」。明治維新の後も、日本有数の貿易港として繁栄してきました。
しかし、このように輝かしい歴史があるのにもかかわらず
開港の時期が不詳であり、開港記念の行事などは
まったく行われていませんでした。
そんな中、昭和5年4月、史学者・古賀十二郎が
長崎港の開港を元亀2年(1571年)と認め
開港記念日を4月27日に決定しました。
そして、直ちに記念行事「長崎みなと祭」を企画して
多彩な催しを行いました。
この祭は戦時中を除いて毎年実施されましたが
昭和48年になると「ながさきまつり」と改称されました。
その後、4月27日から29日まで多彩な催しをするようになりました。
平成6年からはこの祭を「長崎の新しい夏祭り」と位置づけ
開催を7月に変更しました。
従来行われていたパレードに加えて、花火大会や長崎ペーロン選手権大会
各種イベントを開催するようになりました。
そして今日では、長崎の夏の風物詩として定着しています。
中国から伝わった「ペーロン」とは?
ここで、先ほど少し触れた「長崎ペーロン」とはどのようなものかについてご紹介していきます。
ペーロンは「ドラゴンボート」とも呼ばれ
17世紀に中国から日本へ伝来したといわれる伝承的競漕です。
350年余りの歴史がある、長崎の夏の伝統行事です。
約14mの長さのペーロン舟に26名の漕ぎ手が乗り組み
太鼓とドラの拍子に合わせ、往復1150mの距離を競漕するものです。
この長崎ペーロンに関しては
ながさきみなとまつりと同日に別会場にて行います。
平成26年は現時点で開催日のみ決定
それでは、平成26年のながさきみなとまつりについてご紹介していきたいと思います。
しかしながら、日程以外の詳細はまだ決まっていませんので
それ以外の部分は平成25年の情報をお伝えしたいと思います。
【開催日】 ○・平成26年7月26日(土)・27日(日) ※※この下からは平成25年の情報となります※※ 【主なイベント内容】 ○・パレード ○・チャリティーオークション ○・ベイサイドマーケット ○・打ち上げ花火 自然素材を使用した『エコ花火』を打ち上げます。 ちなみに、有料観覧席はありません。 ○・ステージライブ・ショー フラダンスやキッズダンス、 バンド演奏など バラエティーに富んでいます。 ○・長崎ペーロン選手権 【会場アクセス】 ○・長崎水辺の森公園(メイン会場) JR長崎駅→(路面電車、正覚寺下行き)→出島電停→(徒歩3分)→会場 JR長崎駅→(長崎バス30・40・60系統)→市民病院前バス停 →市民病院前バス停→(徒歩3分)→会場 JR長崎駅→(徒歩15分)→会場 ○・松が枝国際観光埠頭(長崎ペーロン選手権大会) JR長崎駅→(徒歩20分)→会場 JR長崎駅→(長崎バス30・40系統)→グラバー園入口→(徒歩1分)→会場 |
周辺の商業施設への駐車も禁止となっています。
また、周辺の道路や一般駐車場の一部に規制がありますので
車よりも公共交通機関での来場が良いでしょう。
平成26年の詳細は6月上旬から順次発表されるそうです。
東京からだと長崎は遠いかもしれませんが
西日本にお住まいの方などはぜひ足を運んでいただけたらと思います。