古くて新しい湯たんぽ 省エネで注目!低温やけどにご注意
最近では、日本の昔の知恵として親しまれてきた湯たんぽが再注目されるようになりました!
ここでは、湯たんぽの歴史や、低音やけどなどに注意して、安全に使うためのポイントをお伝えします。
『湯たんぽ』はどんな時に使うの?
湯たんぽとは暖房器具の1つであり、陶器や金属、あるいはプラスチックやゴムなどの樹脂製の容器です。使い方は簡単で、やかんなどで加熱した湯を注いで栓をし、カバーや厚手の布で全体を覆った後に、就寝時に布団などへ入れて暖房とします。
暖房器具として使用中は電気や火力が不要なため、火災の危険性がなく、室内の空気を汚したり乾燥させたりすることもありません。
古くから使われていましたが、今では省エネ性が注目され、新たに利用する人も増えています。
古くから中国や日本で愛された、湯たんぽの歴史
続いては、湯たんぽの歴史について少し触れたいと思います。中国では唐の時代『湯婆(tangpo)』として存在していたとされています。この2文字で湯たんぽを表しますが、日本に入ってきたときに意味が通じなかったため、『湯』の文字が追加され、『湯湯婆』となったとされています。日本では室町時代に使用されていて、江戸時代の将軍である徳川綱吉は犬型の湯たんぽを使用していたそうです。湯たんぽの材質は古くは陶器製が多かったのですが、大正時代に入ってからは金属製のものが現れました。しかし、戦争に突入すると金属が貴重になったため、また陶器製のものが使われるようになっていきました。
現在ではプラスチックなどの樹脂製が主流になっていて、お湯が注ぎやすく、夏は氷を入れて使えるタイプのものもあります。
低温やけどには気をつけて!湯たんぽ使用の注意点
電気や火力を使わず、エコな暖房器具として大注目の湯たんぽですが、使用には注意する点もあります。それは『低温やけど』の危険性です。低温やけどとは、低温の熱源に長時間接触することによって起こり、カイロやホットカーペット、湯たんぽが主な原因として挙げられます。それでは、湯たんぽを安全に使うためのポイントをお伝えします。まずは使用する湯たんぽのパッケージをしっかりと読み、適切な温度のお湯を入れるようにしてください。また、お湯の量が少ないと本体に変形や亀裂が発生する可能性があるため、必ずキャップの口元まで入れるようにしましょう。
そして、キャップをしっかり締めて漏れがないかを確認し、カバーで覆います。しかし、カバーをしていても低温やけどの原因となるので、直接体に触れないような位置に置いて使用しましょう。
肌の弱い方は、就寝の少し前に湯たんぽを布団の中に入れて暖めておき、就寝時は布団の外に出すことをお勧めします。最近では100円ショップでも湯たんぽを見かけるようになりました。安全に気をつけつつ、湯たんぽでエコライフを送ってみてはいかがでしょうか?