平成ゴジラシリーズが復活!60周年を迎える怪獣映画
日本の特撮映画の中でも特に有名な『ゴジラ』。
映画を製作する東宝は、ゴジラの生誕60周年と
2014年7月25日から公開される新作映画『GODZILLA』を記念し
ゴジラシリーズの16作品を初ブルーレイ化することを発表しました。
また、すでにブルーレイ化されている13作品については
6月18日に低価格化します。
ゴジラは長きに渡って製作してきたので
それぞれの時期によって特徴が異なっています。
ここでは、ゴジラシリーズの歴史を振り返りながら
新作映画の情報についてもまとめていきたいと思います。
ハリウッドの歩道に日本のキャラクターとしてゴジラのみ登録
『ゴジラ』とは、日本の映画会社・東宝が1954年に公開した特撮怪獣映画『ゴジラ』に始まる一連のシリーズ作品および
それらの作品に登場する架空の怪獣の名称です。
1954年に第1作が公開されて以降
半世紀近くに渡って製作された怪獣映画であり
演技者が縫いぐるみ(着ぐるみ)に入って演じる手法を主体としています。
そして、この手法は日本の特撮映画やテレビ特撮番組の主流となりました。
作中では怪獣同士の格闘のみならず
逃げ回る住民や攻防する軍隊などの周辺の人間描写も毎回描かれ
好評を得ています。
そして、その人気は日本のみならず海外にも広がっていて
アメリカ・ハリウッドの『ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム』に
日本のキャラクターとして唯一登録されています。
これは、ハリウッド大通りとヴァイン通り沿いの歩道であり
約5kmの間に、エンターテイメント界で活躍した人物の名前が彫られた2000以上の
星型のプレートが埋め込んであり、観光名所となっています。
1959年にハリウッドの商工会議所によって設立され
最初の半年で1500以上の星が埋め込まれたといいます。
そして、現在では毎年6月に映画・音楽・テレビ・ラジオ・舞台の
5つの分野で活躍した人物を対象に
20名ほどの候補者から一般投票によって選ばれます。
ゴジラは日本で唯一登録されているキャラクターなので
海外での人気の高さを示しています。
ゴジラは3つの時期で特徴が異なっている
ゴジラは長きに渡って製作されているため年代によってさまざまな特徴があります。
ここでは、ゴジラの映画を3つの時代に分けてご紹介していきたいと思います。
1つめは、『昭和ゴジラシリーズ』と呼ばれるものです。
ゴジラの第1作は、ビキニ環礁(かんしょう)の核実験によって起きた
第五福竜丸船員被爆事件をきっかけに製作されました。
身長50メートルの怪獣ゴジラは恐怖の対象であると同時に
『核の落とし子』や『人間が生み出した恐怖の象徴』として描かれました。
そして、第2作『ゴジラの逆襲』では怪獣同士の対決が描かれ
それが以後のゴジラシリーズの定番となりました。
しかし、第5作においてはゴジラが人類の味方として扱われ
恐怖の対象としての側面が薄まっていきました。
そして、テレビの普及などから
新作のたびに観客動員数が前作を下回るという状況が続き
1975年の第15作『メカゴジラの逆襲』を最後に
東宝は予算がかかる怪獣映画を封印することを決定しました。
2つめは、1984年からのシリーズで通称『平成ゴジラシリーズ』と呼ばれます。
1984年の第16作『ゴジラ』では、第1作を踏まえた直接の続編という形をとり
第2作以後の作品を無かったことにしていました。
そして、高層ビルが増えたためにゴジラの設定サイズが80メートルに設定され
のちに100メートルに再変更されました。
そして、ハリウッド版『GODZILLA』の製作決定を受け
ゴジラの死を描いた第22作『ゴジラvsデストロイア』でシリーズが終了となりました。
3つめは1999年の第23作『ゴジラ2000 ミレニアム』から始まる
『ミレニアムシリーズ』と呼ばれるものです。
ここでは世界観のリセットが再度行われました。
しかし、興行成績はふるわず、ゴジラ50周年の節目である2004年に
第28作『ゴジラ FINAL WARS』にてゴジラシリーズは終了となりました。
ハリウッドで製作されたゴジラが2014年に公開
2014年はゴジラ生誕から60周年の節目の年です。これを受けて、アメリカでは
ゴジラの新作映画『GODZILLA』を公開する予定です。
アメリカ資本でゴジラが作られるのは1998年の作品以来で
2作目になります。
映画のキャッチコピーは
『世界が終わる、ゴジラが目覚める。』です。
撮影は2013年3月18日から行われ
7月18日に完了しました。
アメリカでの公開は2014年5月16日の予定で
日本では7月25日となります。
映画製作を担うのは、『ダークナイト』や
『パシフィック・リム』などを手がけたレジェンダリー・ピクチャーズです。
ゴジラファンを公言するギャレス・エドワーズ監督が
ゴジラのスピリットを受け継いで映像化に挑み
世界や日本のファンも満足できる物語となることが期待されています。
また、日本からは渡辺謙が主要キャストとして起用されており
1954年のオリジナル版の主演をつとめた宝田明も出演します。
ハリウッドから放たれる10年ぶりのゴジラ映画に
多くのファンの注目が集まっています。