お中元のお礼状の書き方は?例文とマナーをご紹介!
5月も中旬になってくると、スーパーやデパートなどで順次
「お中元商戦」が始まります。
お中元には贈る時期や「のし紙」など色々な決まりが有ります。
また、贈られたほうのマナーも本などでよく目にします。
お中元を贈られた場合に感謝の気持ちを伝える礼状の書き方
についてご紹介します。
最近では、全国で7月初め~中旬にお中元を贈る
お中元は、昔の中国から伝わった「三元」と、日本古来の「御霊(みたま)祭り」伝来した仏教行事である「盂蘭盆会(うらぼんえ)」などが重なったことから
夏の贈答習慣として定着していったとされています。
お世話になった方に、日ごろの感謝を込めて贈り物をしますが
贈る時期には注意が必要です。
以前は、東日本においては7月上旬から中旬まで
西日本では8月上旬から中旬までという習慣でした。
しかし、現在ではどの地方においても7月初めから中ごろ(土用の入り前)
までに贈ることが一般的になっています。
ちなみに、お中元を贈り忘れた場合は、「暑中見舞い」や「残暑見舞い」
などとして贈るのがマナーです。
さて、お中元の「のし紙」には紅白の5本(または7本)の蝶結びに
「のし」が付いたデザインのものを使います。
また、表書きには濃い色の墨を用いて楷書体で上部に「御中元」
下部に「フルネーム」を書きます。
本来ならば先方宅に直接持っていくのがマナーですが
最近では互いに忙しいことから配送することが多いです。
しかし、そういった場合は贈り物に挨拶状を付けるか
届くころを見計らって手紙やはがきを送るようにします。
お中元が届いたら、しっかりとお礼を伝える
続いては、お中元をもらった側のマナーについてご紹介したいと思います。お中元とは本来、お世話になった方々に贈るのが一般的ですので
特にお返しを必要としません。
しかし、届いた後、できるだけ速やかに電話か手紙でお礼を伝えるのが礼儀です。
また、お礼を伝えるだけでは気がすまない相手の場合は
返礼として同額程度の品を「御礼」または「御中元」として贈っても
かまいません。
さて、続いてはお中元の礼状のポイントについてご紹介していきます。
取り急ぎ電話でお礼を済ませたとしても
後日改めて手紙をきちんと出したいものです。
礼状はパソコンやワープロではなく、心を込めて自筆しましょう。
字が苦手であっても、丁寧に手書きした手紙の方が
より一層気持ちが伝わると思います。
また、友人や親しい相手に対してはあまり形式にこだわる必要はありません。
しかし、目上の方、あまり親しくない方や形式的なお付き合いの方へ
礼状を出す場合には注意が必要となります。
目上の方への礼状は、書き方に注意
ここからは、目上の方に礼状を出す場合の文例についてご紹介したいと思います。
文頭にはまず、「季節の挨拶」を入れます。
お中元の季節であれば、「盛夏の候」
「日々暑さ厳しき折から」などが良いでしょう。
次に、「相手の安否を気遣う言葉」を書きます。
こちらは、「皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます」などです。
そして、「日ごろのお礼」を添えた後に
ようやく本題の「お中元のお礼」を書きます。
そして、「相手の家族に対する心遣い」や「相手の健康を祈る言葉」を連ね
最後に「結びの言葉」で締めます。
結びの言葉は「まずはお礼まで」などが良いでしょう。
礼状の構成は、このような流れが一般的です。
そして、お中元を贈られた本人以外の者が礼状を書く場合には
名前を書く際に注意しなくてはなりません。
夫あてのお中元に対して妻が礼状を代筆する場合は
夫の名前の左脇に小さい文字で「内」と書きます。
また、それ以外の場合で本人以外が礼状を代筆する場合は、本人の名前の左側に
小さく「代」と書き、その下に代筆者の名前を書き入れるのがマナーです。
もうすぐお中元商戦のシーズンになります。
いつもは電話でお礼を伝えている方も
今年は心を込めて礼状を書いてみませんか?
例文1
例文2