入梅2014年はいつから?意味は?読み方は?
5月~7月は曇りや雨の日が続く「梅雨」のシーズンです。
梅雨に入ったことを「梅雨入り」や」「入梅」と呼びますが
入梅には暦日としての意味もあります。
これは、農家が田植えの目安とするために設定された暦日であり
「土用」や「彼岸」などと並ぶ「雑節」の1つとして数えられます。
ここでは暦の上での入梅や他の暦日についてご紹介していきたいと思います。
梅雨の時期が始まることを「入梅」と呼ぶ
「梅雨(つゆ、ばいう)」とは、北海道と小笠原諸島を除く日本全域で起こる特有の気象現象で
5月や7月にかけて曇りや雨が多くなる期間のことです。
日本以外では朝鮮半島南部や中国の華南や華中の沿海部、台湾
といった地域でも起こり、東アジアの広範囲においてこの現象が見られます。
梅雨の時期が始まることを「梅雨入り」や「入梅(にゅうばい)」と呼び
これをもって春の終わり、夏の始まり(初夏)とします。
梅雨が終わることを「梅雨明け」や「出梅(しゅつばい)」と呼び
本格的な夏(盛夏)の到来とみなします。
日本においては地方気象台・気象庁が
梅雨入りや梅雨明けなどの発表を行っています。
「入梅」は暦日としても使われる言葉
さて、「入梅」という言葉は梅雨入りと同じ意味で使われることもありますが「彼岸」や「八十八夜」などと同様に、暦日としても使われています。
まず、1年を24等分して、その分割点を含む日に季節をあらわす名称を
付けたものを「二十四節気(にじゅうしせっき)」と呼びます。
昔ながらのカレンダーなどには書いてあると思いますが
「春分」や「夏至(げし)」「啓蟄(けいちつ)」などが挙げられます。
そして、伝統行事を行う季節の節目として「五節句」があります。
こちらは、5月5日の「端午(たんご)の節句」や
7月7日の「七夕」などが含まれます。
それでは本題に戻ります。
「入梅」とは「雑節(ざっせつ)」の1つとされています。
これは、二十四節気や五節句などの暦日のほかに、季節の移り変わりを
より的確につかむために設けられた特別な暦日のことです。
一般的には、雑節として以下の9つがあります。
○・節分 ○・彼岸 ○・社日(しゃにち) ○・八十八夜 ○・入梅 ○・半夏生(はんげしょう) ○・土用 ○・二百十日 ○・二百二十日 |
現代でも知られているものもあれば、あまり馴染みがないものもあります。
暦の上での入梅は毎年6月11日ごろ
それでは、入梅という雑節について詳しく見ていきたいと思います。入梅は毎年6月11日ごろで、農家にとって田植えの日取りを決めるのに
重要だったために、目安としてこの暦日が設けられました。
現在では、気象庁や地方気象台が観測や予報に基づいて梅雨入りを
発表していますので、「入梅」は実際の梅雨とは関係のない暦日となっています。
ただし、かしこまった相手に手紙を送る際に用いる挨拶として
「入梅の候」というものがあります。
この挨拶を使う場合は相手の地域で梅雨入りが発表されていることが前提
ですので、注意が必要です。
2014年の「暦の上での入梅」は6月11日(水)となります。
入梅に関して有名な行事はほとんどありませんが
この時期のイワシは脂が乗って美味しいとされていますので
入梅の日にはイワシを食べる方もいるようです。