暑中見舞いの礼状の書き方とマナーは?例文で教えて!
「暑中見舞い」とは、梅雨明けごろから立秋の前日までに送られる挨拶状です。
また、立秋以降の挨拶状は「残暑見舞い」となります。
もし、暑中見舞いや残暑見舞いを出していない方からいただいた場合
早めに礼状を書くことがマナーです。
ここでは、暑中見舞いや残暑見舞いの礼状の書き方について
ポイントや文例などを挙げながらご紹介していきます。
立秋の前後で、暑中見舞いと残暑見舞いが切り替わる
「暑中見舞い」とは、暑さが厳しい時期に相手の気遣う便りを出し互いの近況を報告し合う挨拶状のことです。
そもそも「暑中」とは、1年を24等分した「二十四節気(にじゅうしせっき)」の
「小暑(しょうしょ)」と「大暑(たいしょ)」にあたる期間のことを言います。
また、「大暑」の次は「立秋」となります。立秋は8月7日ごろですが
この日からは暦の上で秋となります。
したがって、立秋以降は「残暑見舞い」となります。
まずは、暑中見舞いと残暑見舞いの基本についてご紹介したいと思います。
基本的な構成は、以下のようになります。
■・(1)季節の挨拶 「暑中お見舞い申し上げます」 「残暑お見舞い申し上げます」が一般的で 普通の文よりも大きめに書きます。 市販のハガキの場合ですと 最初から印字されている場合もあります。 ■・(2)相手の安否を気遣いつつ、自分の近況報告をする ■・(3)日付を書く 日付といっても、年月日を詳細に書くのではなく 「平成○○年 盛夏」などとするのが一般的です。 ただし、「盛夏」が使えるのは暑中見舞いのみで 残暑見舞いの場合は「晩夏」や「立秋」などを使います。 |
また、暑中見舞いや残暑見舞いは通常の手紙と異なり
「拝啓」や「敬具」などの言葉を使いません。
暑中見舞いや残暑見舞いをもらったら、礼状を出すようにしよう!
さて、出していない方から暑中見舞いや残暑見舞いが届いた場合必ず礼状を出すようにするのがマナーです。
また、立秋の直前に暑中見舞いを受け取った場合は
相手に届く時期も考えて、残暑見舞いとして礼状を出すのが一般的です。
さて、礼状の書き出しとしては
「暑中お見舞い申し上げます。
ご丁寧に暑中お見舞いをいただき、御礼申し上げます。」とか
「暑中お見舞いをいただきまして
ありがとうございました。」などとします。
その後は通常の暑中見舞いと同様に、相手の健康を気遣う言葉や
自分の近況などを書くのが良いでしょう。
また、最近ではメールで暑中見舞いや残暑見舞いを送る方も多いですが
ハガキでもらった場合にメールで返事をするのはマナー違反です。
マナーに沿いつつも自分の言葉で気持ちを伝えよう!
それでは最後に、暑中見舞いの礼状について文章の一例をご紹介したいと思います。
【文例】
暑中お見舞い申し上げます ご丁寧に暑中お見舞いをいただき、御礼申し上げます。 皆様にはお健やかにお過ごしのご様子 何よりとお喜び申し上げます。 おかげさまで、私ども家族一同もこの暑さに負けることなく 相変わらず元気に暮らしておりますので どうぞご安心ください。 まだ当分は暑さが続くことと存じますので ご家族の皆様くれぐれもご自愛くださいませ。 平成○○年 盛夏 |
ちなみに、暑中見舞いや残暑見舞いは縦書きでも横書きでも構いません。
しかし、目上の方に出す場合においては、縦書きにした方が無難だと言えます。
ここでは暑中見舞いの礼状の文例についてご紹介しましたが
これはあくまで一例です。
具体的なエピソードなどが入っていた方が
受け取る側に気持ちが伝わると思いますので
手紙のマナーは守りつつも文章にオリジナリティーを出すと
良いのではないでしょうか。