ポートフォリオの使い方

2013年の1月から、証券税制の変更や、NISA(少額投資非課税制度)スタート等で、ポートフォリオという言葉を聞く機会がぐんと増えてきました。

ところでこれは金融特有の言葉でしょうか?

さまざまな意味や使い方をもつこの言葉についてまとめてみました。


もともとは紙挟み

ポートフォリオ(portfolio)とは、紙挟み、書類カバン、作品集、品揃え、資産構成などを表す英単語です。

もともとは、大判の紙挟みで、画家が自分の作品を持ち歩くために使っていたものでした。
似た言葉にファイルがありますが、あれは糸で綴じた書類を指します。

ポートフォリオは作品をはさむものとイメージすると違いが分かりやすいでしょう。
そこから、金融、Webデザイン、教育・・あらゆる分野へとこの言葉は広がります。


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資産のポートフォリオ

資産を分散投資することをポートフォリオと呼びます。

銀行預金、投資信託、株式や債券の比率を、現状と今後の予定、自分の価値観(低リスクに徹するか、ハイリターンをねらうか)に照らし合わせて作成します。

この場合、円グラフがわかりやすいです。

実際に作成したことはありますか?

以前試しに作成したところ、圧倒的に預金の割合が多く驚きました。それ以来、資金運用についてよく考えるきっかけになりました。

証券会社のサイトではシユミレーション画面がありますので、ぜひ試してみてくださいね。

資産のポートフォリオ作成は、経済状況や家計管理、将来の自分や家族のありかたなど、実に広範囲にわたる勉強ができます。


Webデザイナーのもつポートフォリオ(サイト)

クリエイターと呼ばれる人たちが、自らが手がけた作品の一覧を紹介したものを指します。

「参考にしたい日本人クリエイターのポートフォリオサイト40」
http://www.nnmal.com/2012/10/40-japanese-creator-portfolio-sites/

こちらをご覧になるとわかりますが、文字ではなく、絵や図、全体のデザインで訴えかける内容です。

専門外でも、デザインのもつ力の大きさを感じられるでしょう。

人に何かを伝える手段に、言葉以外のものもある、ということを教えてくれるサイトです。


教育としてのポートフォリオ

従来のテストの点数、クラスでの順位などの評価方法から、学習計画や未達事項を洗いざらいにし、それの進捗状況をすべて記す、そんな評価をめざしているのが教育のポートフォリオです。

生徒が一人ひとり自分のファイルをもち、先生と話し合って年度の目標を決める、課題をクリアする過程を明確にし、クリアできない場合には再構築する・・など、その子にあった教育を目指す方法としては、とてもシステマチックなやり方です。

教育へのポートフォリオは提唱されて15年以上になります。

実践した結果の考察などもまとめられてきていますし、さらにブラッシュアップされてくるでしょう。


ポートフォリオ、奥が深い言葉ですね。

目標ややることを言葉に書くことも大切ですが、視点を変えて、円グラフや図式化してみてはいかがでしょう。一目でわかるようにするのです。

自分の目標、今までしてきたこと、将来設計など、ポートフォリオ作成は生活のいろいろなところでできるものです。

ぜひ、魅力的なそれぞれの作品集を持ち、街をさっそうと歩いてみましょう!

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